【ラブライブ!】千歌「ダメだぁ、分かんない。聖良さんに相談しよっと」果南「……」

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1: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 22:38:04.94 ID:XGVh0CSl

果南「ねえ。何かあったの?」

千歌「あ、果南ちゃん。いやぁ、作詞のことでちょっとね」

果南「作詞? 悩んでるの? 相談乗ろうか? 聖良じゃなくて、私が」

果南「うん。なんでも話してよ。聖良でも他の誰でもない、私にね。私が、相談乗るからさ」

千歌「ううん。気にしないでいいよ。聖良さんに聞くから」

果南「なんで?」

千歌「ん?」



5: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 22:45:30.59 ID:XGVh0CSl

果南「おかしいよね? 目の前に相談できる相手がいるのに、わざわざ函館にいる人に相談とか」

果南「ここから函館まで何キロ離れてると思ってるの?」

千歌「何キロ離れてるの?」

果南「え。知らないよそんなの」

千歌「……」

果南「いや距離とかそういう問題じゃなくてさ。大事なのはあれだよ。そう。心の距離?」

千歌「それなら今けっこう離れたよ」


8: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 22:51:35.32 ID:XGVh0CSl

果南「とにかくさ。まずは身近な人に相談するべきだよ。その方がいい」

千歌「でも作詞の話だし……」

果南「私、書けるよ。歌詞」

果南「昔ダイヤと鞠莉と3人でやってたとき、私が作詞担当だったからね」

果南「もう得意も得意。超が付くくらい。かつては超内浦人と呼ばれた女だよ私は」

千歌「つよそう」


9: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 22:54:55.16 ID:XGVh0CSl

千歌「や、でもほんと、いいから。果南ちゃんは気にしないで」

千歌「ありがとう果南ちゃん。その気持ちだけで十分。ほんと」

果南「そう? 悩みは解決した?」

千歌「うん。今から聖良さんに相談するから」

果南「さっきから千歌はどういうつもりなの?」

千歌「それはこっちが聞きたいんだよねぇ」


11: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 22:59:26.30 ID:XGVh0CSl

果南「だから、私に相談すればいいじゃん。それとも何か嫌なの?」

千歌「嫌って言うかさぁ」

千歌「……さかなかなんだか、あるじゃない」

果南「ああ、あれ? さすが千歌、分かってるね。我ながら会心の出来だったんだよね、あれは」

千歌「いや……うん。いい歌詞だよ。すごく、果南ちゃんらしくて」

果南「でしょ?」

千歌「でもね果南ちゃん」

果南「ん?」

千歌「次の曲はNHK教育みたいな曲じゃないの」


16: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:05:44.82 ID:XGVh0CSl

千歌「もっと、こう、青春を駆ける等身大の女子高生的な? なかなかに繊細な感じの、ほら」

千歌「そういうアレなの。プカプカもスイスイもしないの。分かるよね?」

果南「へー。いいじゃん。うん、いいと思うよ」

千歌「うん。だからほら、ね? 今回は果南ちゃんは、ちょーっと違うかなって」

果南「違わないよ」

千歌「いや、」

果南「違わない」

千歌「……うん」

果南「うん」


23: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:10:04.08 ID:XGVh0CSl

千歌「じゃ、じゃあ、分かった。果南ちゃんに相談してみる」

果南「うむ。やっぱりそれが正しいあり方だよ。聖良じゃなくて私、果南ちゃんにまず相談」

果南「よしドンと来い!」

千歌「えっと。まだ具体的なフレーズとか全然なくて、大きなテーマというかイメージしかないんだけど」

果南「うんうん。構わないよ、言ってみて」

千歌「なんて言うかこう、輝きって言うかね。輝きたい!って言うかね。なんかそんな感じのイメージで」

果南「なるほどねぇ」

千歌「どう? いいフレーズ浮かぶ?」

果南「んー……千歌ってさぁ。ちょっと感覚で生きすぎじゃない?」

千歌「何だとこの海棲哺乳類」


24: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:16:00.29 ID:XGVh0CSl

果南「もっとこう、具体化してよ。いくらなんでもアバウトだよ」

千歌「だからその具体化に悩んでるんじゃん」

千歌「うー……もういいよ。やっぱり聖良さんに相談するから」

果南「あぁ、待って待って。ちゃんと考えるから。聖良より私、分かった?」

果南「私にかかれば千歌のふんわりイメージも素敵ワードに早変わりだから。任せなよ」

千歌「ほんとかなぁ?」

果南「どれ。じゃあちょっと書いてみようかなん?」カキカキ


28: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:23:17.63 ID:XGVh0CSl

果南「はい。出来たよ」

千歌「はやっ!?」

果南「だから言ったでしょ。作詞は得意だって。人は私をイルカに乗った詩人って呼ぶよ」

千歌「超内浦人じゃなかったの? まあいいや。どれどれ」


 あおい空 太陽にっこり
 ふかい海 キラキラきれい
 わたがしの雲にのって あの島まで行ってみよう
 雲のうえなら いつでも晴れだよ


果南「どう?」

千歌「何だこれは。やべぇのだ……」

果南「やばいでしょ。さすが、千歌は分かる女だね」

千歌「やばいよ……想像以上に頭の中がプッカプカだよ……」


30: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:27:46.08 ID:XGVh0CSl

千歌「あ、あのね、果南ちゃん。さっき千歌、言ったよ? 等身大の女子高生の、繊細なアレだって」

果南「あはは。千歌はもうちょっと具体的に喋るクセを付けた方がいいね」

千歌「うん。具体的にコメントしたいけど、しないよ。大切な友達を傷つけたくないもん」

千歌「……えっと。うん。フレーズ、ありがとうね。参考にさせてもらう……」

果南「うんうん。ぜひ役に立ててよ」

果南「どう? 聖良より私の方が頼りになるでしょ?」

果南「ね?」

千歌「う、うん……」

果南「ふふん。でしょ?」ニコニコ


36: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:33:35.02 ID:XGVh0CSl

果南「じゃ、私はそろそろ行くから。新曲、楽しみにしてるからね。梨子ちゃんにもよろしく」

果南「それじゃねー」

千歌「……」

千歌「ふーっ」

千歌「聖良さんに電話しよ」


聖良『はい。聖良です』

千歌「あ、聖良さん。千歌です。実はかくかくしかじかで相談が」

聖良『えぇ、構いませんよ。そのイメージというのは?」

千歌「なんて言うかこう、輝きって言うか。輝きたい!って言うか。なんかそんな感じのアレで」

聖良『……ふっ。なるほど』

聖良『そこはメタルっぽく行きましょう』


38: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:34:17.49 ID:XGVh0CSl

千歌「……」

千歌「あっ」


おしまい


39: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:43:10.46 ID:rHE3xNyR

とりまおつすこ
それで、続きはいつ頃ですか?


40: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:46:22.84 ID:CXiaUrC+

果南ちゃんの作詞担当設定にフォーカスしたSSはかなり珍しい気がする
ちかなんの2人ってこういう繋がりもあったんだな、面白かった


41: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/21(火) 23:47:12.59 ID:TJ1XcRVM

乙!
マジでメタル落ちかい!


43: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/22(水) 00:03:57.40 ID:pNQ6EgFo

果南×聖良の作詞が見たい


44: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2019/05/22(水) 00:08:54.05 ID:R4FxqQgv


世の中には頭ぷわぷわーおもメタルも輝きも全部書いてしまう作詞家がいるらしい


引用元: ・http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1558445884

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  1. 名無しのラブライバー:2019/05/23(木) 08:58:47


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