部室

善子「あの…みんなは母の日お祝いしたの…？」

8人「うん。」

善子「」

善子「そ、そうなのね……」

千歌「え、まさか善子ちゃん……」

ダイヤ「祝ってないのですか！？」

善子「いや…どう感謝を伝えればいいかわかんなくて…」

果南（照れてるな。）

花丸（どうせ恥ずかしくて祝ってないパターンずら。）

曜「善子ちゃんはママに感謝してないの？」

善子「いや！毎日してるわよ！」

善子「毎日ヨハネの為にご飯作ってくれて…夜遅くまで起きて家事やってたりして……///」

善子「で、でもいざ感謝を伝えるとなると…///」

8人（可愛い…）

善子「あの…みんなはどうやって母の日祝ったの…？」

ルビィ「教えて欲しいの？」

善子「参考になればな～って……」

千歌「わかった！じゃあ教えるね！」

千歌「えっと千歌は～」

千歌の場合

千歌ママ『さぁ！今日は母の日よ！盛大に祝いなさい！』ﾄﾞﾔｯ

三姉妹『……』

千歌『あれ本当に母親なの？』ﾎﾞｿｯ

美渡『いや、あれはお前の妹だ。』ﾎﾞｿｯ

志満『じゃあ今日は妹の日かしら？』ﾎﾞｿｯ

千歌ママ『聞こえてるわよ～？』ﾆｺｰ

千歌『いや！冗談だよ！』

美渡『はい…これ……///』ｽｯ

志満『3人からよ！』

千歌ママ『まぁ！素敵な帽子ね！』

志満『美渡ちゃん…そんなに照れなくてもいいのに…』ﾆｺｯ

美渡『う、うっさい！』

千歌『美渡ねぇ顔真っ赤～！』

美渡『なんだと～！』ｸﾞﾘｸﾞﾘｰ!!

千歌『ちょっ！いたい！やめてってば！』

千歌ママ『今日も平常運転ね～♡』

……

千歌「こんな感じ！」

善子「へぇ……帽子をプレゼントね…」

千歌「うん！ベタだけどベストだよね！」

ダイヤ「私とルビィはエプロンをあげたのですわ！」

ルビィ「うん！」

善子「へぇ……」

ダイヤ「あれは午後の時間帯ですわね…」


ダイルビの場合

ルビィ『お母さんっ♡』

ダイヤ『いつも私達を守ってくれてありがとうございます！』

ルビィ『はいこれ！ルビィ達からのプレゼント！』

黒澤ママ『これは…？』

ダイヤ『開けてみてください！』

黒澤ママ『わ、わかりましたわ…』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

黒澤ママ『…！』

ルビィ『お母さん最近エプロン変えたいって言ってたよね！』

ダイヤ『2人でお金を出し合って買ったのですわ！』

黒澤ママ『ダイヤ…ルビィ……』ｳﾙｳﾙ

黒澤ママ『うっ…』ﾊﾞﾀｯ

ダイヤ『お母様！？』

ルビィ『どこか痛いの！？』

黒澤ママ『こんなに大きくなって…！』ｳﾙｳﾙ

ダイルビ『まさか…！』

黒澤ママ『うわぁぁぁぁん！！！』ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

黒澤ママ『う゛れ゛じ゛い゛で゛ず゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ 』ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

ダイヤ『あ、あはは…』

ルビィ『今年もだね……』


……

ダイヤ「毎年泣かれては身が持ちませんわ…」

ルビィ「この後も泣きっぱなしで脱水症状になりかけたんだよね…」

善子「…やっぱり千歌さんやダイヤさんとルビィみたいに姉妹だと高い物が買えるのね……」

果南「だったら私のはどうかな？」

善子「へ？」

果南「ちょっと失敗したんだけどね……」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

果南の場合

果南『ほい、母さん！』ﾎﾟｲｯ!

果南ママ『…ん？これは？』

果南『あ～…今日母の日じゃん？』

果南『そのプレゼントみたいな…？』

果南ママ『果南…！』

果南『まぁ開けてみてよ。』

果南ママ『う、うん…』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

果南ママ『あら…！』

果南『母さんコーヒー好きなんでしょ？』

果南『だから鞠莉にコーヒーのこと教えてもらってさ。』

果南『母さんが好きそうな味…買ったから……///』

果南ママ『果南…』

果南ママ『でも私の家コーヒーミルないからコーヒー豆渡されても……』

果南『えっ？』

……

果南「てことがあって……」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

善子「果南さんはどこか抜けてるわね……」

鞠莉「あっははははは！！！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ!

梨子「ちょっ…鞠莉ちゃん……」

花丸「笑いすぎずら……」

ダイヤ「果南さんコーヒーなんて口にしないからこんなことに…」

果南「いや…仕方ないじゃん！！」

果南「元はと言えば鞠莉のせいなんだからね！」

鞠莉「Why!?とんだヌレギヌよ！」

果南「ぐぬぬぬ…！」

果南「鞠莉はどうなのさ！母の日！！」

鞠莉「へっ…？」

鞠莉「い、いや！マリーがあんなやつに感謝なんて…！」

鞠莉の場合

鞠莉「ちょっ！始めないでよ！」

鞠莉ママ『今日は母の日みたいデースね…』

鞠莉『…だからなによ。』

鞠莉ママ『ん～？』ﾆﾔﾆﾔ

鞠莉『わ、私がママに感謝してると思う！？』

鞠莉『マリーはママのこと大っ嫌いなんだからね！』ﾌﾟｸｰｯ

鞠莉ママ『Oh...』

ピンポーン…

鞠莉ママ『ん？』ｸﾙｯ

鞠莉『…？』

ガチャ

鞠莉ママ『…ナンデスカ？』

宅配の人『あなた宛にカーネーションの花束が届いてます！』

鞠莉ママ『Really!?』

鞠莉『げっ…』

鞠莉ママ『……』

Dear Mother

言葉で伝えるのは恥ずかしいから

こうして手紙で伝えるわね。

いつもありがとう、大好き。

From Mary


鞠莉（嘘でしょ！？なんでこんな早く着くのよ！私が指定した時間は夜よ！？）

鞠莉（まさか…！）ﾁﾗｯ

女執事『……』ﾆﾔｯ

鞠莉『あなた…！』

鞠莉ママ『マリー！！』ｷﾞｭｰ

鞠莉『ちょっ！離れて！！』

鞠莉ママ『ママも大好きよ～♡』ｽﾘｽﾘ

鞠莉ママ『ん～っま！』ﾁｭｯ!

鞠莉『うぅぅうぅぅ…///』

女執事（計画通り…）

……

果南「な～んだ！鞠莉もやってんじゃん！」

鞠莉「ううぅ…///」ﾌﾟｼｭｰ

善子「宅配か…それもありね……」

善子「やっぱりカーネーションが1番オーソドックスよね……」

梨子「善子ちゃんのお母さんは好きな花とかないの？」

善子「ほぇ？」

梨子「私の場合なんだけどね…」

梨子の場合

梨子『はいお母さん！』

梨子ママ『あら…今年もカーネーションじゃなくてツバキなの？』

梨子『うん！』

梨子『だってお母さんこの花好きなんでしょ？』

梨子ママ『うん…まぁ……』

梨子ママ（覚えてくれてたんだ…）ｳﾙｳﾙ


……

梨子「地味なんだけどね…///」

善子「ママの好きな花なんて知らないわよ…」

梨子「そ、そっか……」

梨子「でもなんでお母さんツバキ好きなんだろう…」

ダイヤ「ツバキの花言葉は『気取らない優美さ』と言いますわ。」

梨子「へぇ～！知らなかったです！」

千歌「梨子ちゃんのお母さんにピッタリだね！」

善子「ずら丸はどうなのよ？」

花丸「おらは二世代に渡って母の日を祝ったずら！」

善子「…？」

花丸の場合

花丸『お母さん気持ちいいずら？』ﾓﾐﾓﾐ

花丸ママ『あ～そこそこ！』ﾓﾐﾓﾐ

花丸ママ『最近肩凝ってたから助かるわ～！』ﾓﾐﾓﾐ

花丸『母の日ずら～！』ﾓﾐﾓﾐ

花丸ママ『ありがとう、花丸！』ﾓﾐﾓﾐ

花丸ママ『お義母さんもどうですか？』ﾓﾐﾓﾐ

花丸婆『気持ちいいじゅら～』ﾆｯｺﾘ

花丸婆『あ～もっと強くして欲しいじゅら～』

花丸ママ『はい！』ﾓﾐﾓﾐ

花丸（おらがお母さんを肩を揉んでお母さんがばあちゃんの肩を揉んでる…）

花丸『これってお母さんに効果あるのかな…』

……

ルビィ「なんか平和だね！」

花丸「えへへ～！」

善子「確かに肩凝ってそうね…」

花丸「そうずら！お母さんは毎日大変ずら！」

曜「だったらこういうのはどう？」

善子「…曜さん？」


曜の場合

曜『ママいつもありがとう！！』

曜『今日は私が家事をするよ！』

曜ママ『そこまでしなくていいのに…』

曜『まぁいいからいいから！』

曜『今日のお昼はスパゲティだよ！』

曜ママ『もう作ったの！？』

曜『ほら！座って座って！』

曜ママ『じゃあ…甘えちゃおうかしら！』

曜『うん！』

……

曜「いっそのこと家事をやるのがいいと思うよ！」

善子「う、うん……」

果南「…参考になった？」

善子「う～ん……」

梨子「お母さんの好きなものをあげたり…」

ルビィ「日常品とかあげたり！」

千歌「服とかあげても嬉しいよね！」

鞠莉「まぁ無難に花がいいと思うわ！」

花丸「労ることも大事ずら。」

曜「そうそう！お手伝いも大事！」

果南「まぁ失敗しないでね…」

ダイヤ「とにかく！感謝を伝えることが大事ですわ！」

善子「……」

善子の家

善子（と言われても……）

善子「ご、ごちそうさま…」

善子ママ「あら？もうごちそうさま？」

善子「う、うん…」

善子ママ「また買い食いしたの～？」

善子「いや…まぁ……」

善子（やっぱり恥ずかしくて無理！！！！）

善子ママ「……まぁいいわ。」ﾆｺｯ

善子「……」

善子（ママ…そういえば今日も昨日もいつも通りだったわね……）

善子（母の日なんて気にしてないのかな…）

善子ママ「……どうしたのよ？なんか思いつめた顔して。」

善子「へっ！い、いや！」

善子ママ「変なの。」ｸｽｯ

善子（う～ん……どうしたらいいのよ…）

善子（マリーみたいに宅配に…いや、そんなお金ないわ……）

善子（かといってママの好きな花とかも食べ物も知らないし……）

善子（お皿ぐらい洗おうかな……）

善子（…てかもう洗い終わってるし！）

善子（はぁ…八方塞がりね……）

善子「……」

善子ママ「なに？何か嫌なことあった？」

善子「……へ？」

善子ママ「険しい顔して……」

善子ママ「困ったらママに話してね。」ﾆｺｯ

善子「…！」

善子（違う…八方塞がりなんかじゃない…）

善子（ヨハネがヘタレてるだけ……）

善子（ヨハネはみんなみたいに素直に想いを伝えられないし手の込んだサプライズも出来ない…）

善子（だからこそヨハネらしく…！）

善子「……」ﾃｸﾃｸ

善子ママ「…善子？」

ギュッ…

善子「…///」ｷﾞｭｰ

善子ママ「あらあら…どうしたのよ。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「別に…///」

善子ママ「はいはい。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子（この感覚…懐かしいなぁ……）

善子（小さい頃大好きだったなぁ……）

善子ママ「…ふふっ♡」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「い、いつもありがと…///」ｷﾞｭｰ

善子ママ「はいはい。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


いつもありがとう…

いつも素直じゃないから

感謝を伝えられないけど…

これがヨハネの精一杯の感謝の表現です。

遅くなったけど…

ママのこと大好きだよ。

~Happy Mother's day~

おわり

おつ
かわいい、すこ

善子かわええの

乙
これは天使ですね…