千歌「インターネットでプレミアムがついていて既にドリーム価格になっているやつなのだ」

千歌「何故かしらないおじさんが２００円で売ってくれたのだ」

千歌「さっそく聴いてみるのだ」

ｽｷｽｷﾌﾟﾜﾌﾟﾜ♪ｽｷｽｷﾌﾟﾜﾌﾟﾜ♪

千歌「たしかにばかになった気がするのだ」

『頭がばかになるＣＤを手にいれたのだ』ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ♪

『なにそれwww』ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ♪

『よーちゃんも聴きにくるのだ』ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ♪

『ヨーソロー』ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ♪

曜「こんにちはー！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

志満ねえ「あら曜ちゃん、千歌ちゃんなら二階よー」

曜「はーい！」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

曜「千歌ちゃーん！」ｶﾞﾗｯ

千歌「わーお…わーお…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

曜「え 千歌ちゃん…？」

千歌「ねねね…わーおわーお…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

曜「千歌ちゃん！？大変！千歌ちゃんが頭がばかになってる！！」

ｽｷｽｷﾌﾟﾜﾌﾟﾜ♪ｽｷｽｷﾌﾟﾜﾌﾟﾜ♪

曜「この音楽…！！」

翌朝

美渡ねえ「おーいチカ！いい加減で起きろー！！」

美渡ねえ「ﾁｯ…仕方ねえな…」

志満ねえ「千歌ちゃん昨日から出てこないのよー」

美渡ねえ「はいはい」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

美渡ねえ「おいチカ？」ｶﾞﾗｯ

千歌「すきすき…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

曜「ぷわぷわ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

美渡ねえ「はァ！？チカお前何やって…て曜！！曜までいったいどうしたんだ！！」

千歌「ぷわぷわ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

曜「すきすき…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

美渡ねえ「駄目だこいつら、完全に頭がばかになってる…！！」

ｽｷｽｷﾌﾟ-ﾜﾌﾟﾜｼﾁｬｵｳ♪

美渡「チッなんだこの歌…！！」

梨子「おはようございまーす！千歌ちゃん迎えに来ましたー！」

志満ねえ「あ 梨子ちゃん、千歌ならまだ二階よー」

梨子「(えぇ？)もう…すいません、お邪魔します」

志満ねえ「どうぞー」

梨子「まったく千歌ちゃんは…」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

梨子「千歌ちゃーん？」ｶﾞﾗｯ

千歌「あいたく…なーるなるベイベー」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

曜「すきすき…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

美渡ねえ「ぷわぷわ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

梨子「完璧にパート分けして頭がばかになってる！！！！」

ｷﾐﾆｰﾄﾝﾃﾞｹﾋﾞｭﾝﾋﾞｭﾝ♪

梨子「(…！！だめっ…なんだかわからないけどこの曲を聴いてちゃだめ…！！)」

ルビィ「おねえちゃあ、今日千歌ちゃんたち来なかったね…」

ダイヤさん「２年生３人全員揃ってお休みとは…珍しいこともあるものですわ」

ルビィ「それで不思議に思ったおねえちゃあは、ルビィを連れて千歌ちゃんの家に来たんだよね」

ダイヤさん「さすが我が妹！！完璧な状況説明台詞でちゅねーかわいいでちゅねー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞﾖｼﾖｼ

ルビィ「えへへ」

ダイヤさん「そんなわけでわたくしたちは千歌さんのお宅の前に立っているのですが…」

ダイヤさん「…！！」

ダイヤさん「2階の窓から僅かに漏れ聴こえてくるこの音楽…？そんな、まさか、そんなはずは…？いや、しかし…！！」

ダイヤさん「お邪魔致しますわ！！」ｶﾞﾗｯバーン！ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｰｲﾔﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ！ｶﾞﾗｯ

志満ねえ「？」

ルビィ「お邪魔しますうゆ」ﾍﾟｺﾘｶﾞﾗｶﾞﾗﾋﾟｼｬﾝ

志満ねえ「あ、はいー」

ルビィ「おねえちゃあ…？」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝｶﾞﾗｯ

千歌「ﾌｼｷﾞﾀﾞﾖｰ」
曜「ｽｷｽｷ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
美渡「ぷわぷわ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
梨子「ｽｷｽｷ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ダイヤさん「こ これは…！！」

ダイヤさん「(既に無限ループにハマっている…末期症状ですわ！！)」

ルビィ「お、おねえちゃあ…！千歌ちゃんたちどうしちゃったの…？なんで頭がばかになってるの…？」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

ダイヤさん「ルビィ…ルビィはあの伝説的スクールアイドルμ'sの、『頭がばかになるＣＤ』の噂をご存じですか…？」

ルビィ「うゅ？μ'sの…？」

ダイヤさん「そう…わたくしたちもよく知っている、あのμ'sです。μ'sには聴くものの頭を著しくばかにしてしまう恐れがあるため、封印された幻のＣＤがあるという噂が昔からありました…よもや実在していたとは！！」

ルビィ「(…既におねえちゃあも微妙に頭がばかになってるうゆ？)」

ﾈﾈﾈﾜｰｵﾜｰｵ♪ﾕﾒｼﾞｬﾅｸ♪

ダイヤさん「！！ルビィ！この曲を聴いてはいけません！！」ﾀﾞｯ

ダイヤさん「これはあくまで身を挺して妹を護るための仕方なくとった行動なのですわ！！」ｻｯ

ダイヤさん「別にμ'sの幻のＣＤに出会ってテンションが上がってしまい、超高音質ヘッドフォンでじっくり聴きたくてやっているのではないですわ！！」ｶﾞﾎﾟｯ

ルビィ「おねえちゃあー！！！」

ルビィ「うわーんうわーん」

鞠莉「オーゥ！ルビィがちかっちのおうちの前で泣いてるデェス」

果南「私たちはなんとなく海を見てきてなんとなく通りかかっただけだけど、なんとなくどうした？」

ルビィ「おねえちゃあが頭がばかになっっちゃったー！！うわーんうわーん」

果南「元からじゃん」

鞠莉「イェース！ダイヤはオ・バ・サ・ンデェス！」

ルビィ「ちがうゅ、そういう事じゃなくて…うゆうゆしかじか、うーゆぅわけで…うゅ」

鞠莉「ふむふむ…つまりその『頭がばかになるＣＤ』を聴いたせいでダイヤが頭がばかになった、と…」

鞠莉「ＯＫルビィ、そういうことならノープロブレェーム！カナァン、ちょっと行ってその毒電波の発生源を叩き壊してくるデェース！デストローイ♪」

ルビィ「え でも…」

鞠莉「カナァンはこれ以上頭がばかになることはないからノープロデェース！レッツゴーカナァン♪」

果南「なるほど！よっし、行ってくる！！」ﾀﾞｯﾀﾞｰ

鞠莉「ぼんぼやーじ☆」

ルビィ「(アホが走っていったうゅ)」

果南「お邪魔しまーす！」ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

志満ねえ「あら？果南ちゃんお久しぶり」

果南「千歌2階だよね？」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

果南「おーい」ｶﾞﾗｯ

千歌「キスキス…ぷわぷわ」

果南「ぷわぷわ」

曜「キスキス…ぷわぷわｸﾀﾞｻｲ」

果南「ぷわぷわ」

果南「ちゃんと会話はできるみたいだね」

果南「まあいいや、ＣＤ止めて早く帰ろう」

千歌「…！わーおわーお！！」ﾊﾞｯ

曜「ねねねわーおわーお！！」ﾊﾞｯ

果南「なに？『ヒャッハーここは通さないぜー』って…邪魔するのかなん？それなら…」

美渡ねえ「ぎゅっとわーおわーお」ｶﾞｯｼ

果南「しまった！！」

ダイヤさん「ずっとわーおわーお」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌｼギダヨオー

果南「ダイヤ！なにボリューム上げ…ッまずい！！」
　

　パ 　ー　ン

果南「(松浦陰忍流超奥義爆音猫騙し…聴覚を遮断した！今の隙に！！)」

ネネネワーオワーオ♪ユメバラバー♪

果南「…！！なんで…まだ…聴こえ…！？」

キミオズットズット♪スキナコトー♪

ダイヤさん「おしえるよしんじてプリーズ」

果南「(『フッ…この「頭がばかになるＣＤ」の毒電波から、鼓膜を破ったくらいで逃れられる…とでも思ったか？片腹痛いですわァ』……だ…と…？)」

セカイジュウデタッタヒトリノユー♪オーイエス♪

鞠莉「シィット！カナァンおそーい」

ルビィ「うゅ…」

鞠莉「ルビィ、ちょっくら様子を見に行きマショ？皆の安否が気になるデース！」

ルビィ「うゆ！！」

鞠莉「おじゃまシマース」ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

志満ねえ「あ、はーい」

ルビィ「おじゃましますうゅ」ｶﾞﾗｶﾞﾗﾋﾟｼｬﾝ

鞠莉「さっきの爆発音に加えて壁を震わし漏れ聴こえてくるクレージーなミュージック…既に嫌な予感しかしないデェス」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

ルビィ「うゆうゆうゆ」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

鞠莉「カナァン？ダイヤー？」ｶﾞﾗｯ

果南「ひとりは…いやいやベイベー…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ダイヤさん「キスキス…ぷわぷわ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

鞠莉「ジーザァス。おバカのカナァンはもともと頭がばかになっている状態に非常に近い…むしろ普通の人よりも速く洗脳されてしまうデェスカ」

ルビィ「おねえちゃあ、おねえちゃあ！！」ｶﾞｸｶﾞｸｶﾞｸ

鞠莉「ノールビィ揺らしたらダメ！既にトロけた脳ミソが耳から噴き出しているデース！」

ルビィ「(鼓膜が破れてるだけうゆ)」

果南「わたしは愛の中およいでる」ｶﾞｯｼ

鞠莉「カナァン！？ダメッ、ルビィが見てるゥ！」

ダイヤさん「苦しくさせないで恋心」ﾂｶﾂｶ

鞠莉「ダイヤ！？そのやたら音質の良さそうなヘッドフォンで何をするつもり…ダメッ！被せないで！！ダメ…ッ…！！」

鞠莉「わーお☆」

ルビィ「洗脳されるの早すぎうゆ！！」

ルビィ「どうしよう…」

ルビィ「みんな頭がばかになっちゃったうゅ…ルビィひとりじゃどうすることもできないよ…」

ルビィ「(おねえちゃあのヘッドフォン…ルビィも頭がばかになれば、皆とここで一緒にいられるのかな…)」

千歌「あいたい…」ﾌﾜﾌﾜ
曜「あいたい…」ﾌﾜﾌﾜ
美渡「あいたい…」ﾌﾜﾌﾜ
梨子「あいたい…」ﾌﾜﾌﾜ
ダイヤさん「あいたい…」ﾌﾜﾌﾜ
果南「あいたい…」ﾌﾜﾌﾜ
鞠莉「あいたい…」ﾌﾜﾌﾜ

ルビィ「ピ…ギィ…」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ
　

「　そこまでずら！！　」

ルビィ「ヘナメルチャア！！」

花丸「じいちゃんの倉からいなくなったと思ったらこんなところで美少女動物園観賞ずら？いいご身分ずら」

千歌「ぷわぷわ！！」
曜「ぷわぷわ！！！」

ルビィ「…！花丸ちゃん！危ない！！」

果南「剥ぐっ」

花丸「グッ…果南ちゃんたちは操られているだけずら、本体は…そこだ！」

花丸「破ァー！！」

？？？「おじぃー！！」

ルビィ「ＣＤラジカセから小さいおじさんが出てきたうゅ！！」

？？？「憧れのチカちゃんに取り憑いて様々なカップリングを楽しもうと思っていたのに…無念おじ…」ｶﾞｸｯ

花丸「悪霊め、推し以外にまで手をかけるなんて言語道断ずら」

ルビィ「花丸ちゃん！！」

千歌「あいたたたたた…これはいったいどういうことなのだ？」

曜「耳から血が出てるよ？千歌ちゃん」

美渡ねえ「曜もだよ、おーい志満ねえ、薬箱ー！…ったく、なんの騒ぎだったんだこれは」

ダイヤさん「それはわたくしからご説明しましょう」

千歌「ダイヤさん！」
ルビィ「おねえちゃあ！！」

ダイヤさん「この頭がばかになるＣＤはもともと、あの伝説のスクールアイドル・μ'sのDVDを限定店舗で購入した際に入手できる特典だったのです。限られた入手方法…全巻購入という敷居の高さ…」

ダイヤさん「それらの入手困難な条件が重なり、この頭がばかになるＣＤはあっという間にプレミア化。あのμ'sの幻のＣＤとして、ファンの間で高額で取り引きされるようになっていきました」

ダイヤさん「長年人の手から人の手へと渡っていくうちに…限定店舗に買いにいけない地方在住ファンの恨み…高額化したＣＤをやむを得ず買わねばならないファンの恨み…」

ダイヤさん「足下を見て無駄に値段を釣り上げるオークション出品者への恨み…ようやく手に入れたと思ったら中身がボブ・サップのボブ・ラップだった恨み…音質の悪いコピー品だと知らずに掴まされた恨み…」ｷﾞﾘﾘ

ダイヤさん「それら恨みの負のエネルギーが恨みの対象として、その頭がばかになるＣＤに積み重なっていき、不可思議な化学反応を起こしてスパーク、恐ろしい毒電波を発するようになっていったのです…！」

千歌「それほとんどダイヤさん個人の恨みだよね！？」

ルビィ「(おねえちゃあにはまだ後遺症が残っているよううゆ)」

花丸「この頭がばかになるＣＤはもともと、オラのじいちゃんがお祓いをして寺の倉に閉じ込めておいたものずら。もう二度と悪さをすることはないと思っていたずらが…」

花丸「知らないうちにラブライブ！サンシャイン！！にハマって千歌さん推しになっていたずら。μ'sファンの恨みとちかおじという暗黒のパワーのハイブリッド…」

花丸「その相乗効果がじいちゃんの封印を破り、今回の事件を引き起こしたずら」

梨子「…人を幸せにするために作られたはずの音楽が、人の恨みをあつめることになるなんて…」

千歌「梨子ちゃん…」

ダイヤさん「とにかく！千歌さんはこれに懲りたらもう、知らないおじさんから怪しげなものを買ってはいけませんよ？いいですわね！！」ﾋﾞｼｯ

千歌「あっ…はーい…」

ルビィ「おねえちゃあもμ'sの幻のＣＤにのめり込んで我を忘れたらだめうゆ」

ダイヤさん「あぅ…」

鞠莉「これはダイヤもイッポンとられたようデース」

果南「あはははははは」

花丸「これにて一件落着ずら」

　
　

一同「お邪魔しましたー」ｶﾞﾗｶﾞﾗﾋﾟｼｬﾝ

志満ねえ「あ、はいー」

こうして内浦を騒がせた頭がばかになるＣＤ事件は幕を下ろした

やっぱり寺生まれってすごい

そう思うルビィであった
　
　
　

　


ちかおじ「(おじは何度でもよみがえるおじぃー！！)」ﾎﾝﾜｶﾊﾟｯﾊﾟｰﾜﾝﾊﾟｯﾊﾟｰ♪

おしまい

おまけ １

『ずら丸！噂の頭がばかになるＣＤを手にいれたわ！！』ﾋﾟﾛﾘﾛﾘｰﾝ♪

『今夜の生放送のＢＧＭに使うから手伝いに来なさいよ！！』ﾋﾟﾛﾘﾛﾘｰﾝ♪

花丸「またずらか！！！」

おまけ ２

梨子「ただいまー、ふぅ…酷い目にあったぁ…」

桜内母「わーおわーお」
津島母「わーおわーお」

梨子「」

このＣＤは次はあなたの前に現れるかもしれません…
　
おしまい

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ ﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟﾖ

ぷわぷわ

刃牙ネタまで織り交ぜられててわろた

昔流行ったツンデレCDみたいなのかと思ったら…
アレは一度聴いたら妙に耳の残ってしまっわーおわーお♪

鼓膜破れてるはずなのに普通に会話してて草

わーおわーお

ﾌﾟﾜﾌﾟﾜｰ

ｷﾐﾆﾄﾝﾃﾞｹｽｷｽｷﾌﾟﾜﾌﾟﾜ…ｗ

ボーナス出たらぷわぷわーお買おうかなあ

よくもこんなキチ○イレコードを！