【ラブライブ!】曜「平成最後だよ、鞠莉ちゃん先生!」

1: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:30:16.09 ID:0Pyi3gCb.net
ようまり。
2: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:31:06.78 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「この前始まったばかりと思えば、あっという間に4月も終盤」
鞠莉「すっかり桜の花も散ってしまったけど…青々とした葉桜も、この時期ならではで好きなのよね」
曜「まーりちゃんっ!」
鞠莉「曜、おはよう!」
曜「おはヨーソロー!渡辺曜、今日も元気いっぱいに参上であります!」
鞠莉「うふふっ。今日は朝から随分とハイテンションね」
鞠莉「すっかり桜の花も散ってしまったけど…青々とした葉桜も、この時期ならではで好きなのよね」
曜「まーりちゃんっ!」
鞠莉「曜、おはよう!」
曜「おはヨーソロー!渡辺曜、今日も元気いっぱいに参上であります!」
鞠莉「うふふっ。今日は朝から随分とハイテンションね」
3: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:32:56.79 ID:0Pyi3gCb.net
曜「だってもうすぐゴールデンウィークだもん!凄いよねぇ、10連休だよ、10連休!」
鞠莉「あー、そういうことね。確かに滅多にない超大型連休!ワクワクするなって方が無理な話よね」
曜「10日も休みだなんて、ちょっとした春休みみたいだよね!さっすがゴールデン、ナンバーワンの象徴!シルバーやブロンズを上回るだけのことはあるよ!」
鞠莉「ふふっ、そういう意味とは少し違うけどね」
曜「えっ、違うの?」
鞠莉「まあ、もしかしたらそういった意味も含んでるかもしれないけど、もともとは違うかな。ゴールデンウィークの由来、知りたい?」
曜「知りたい知りたい!」
鞠莉「オーケイ!でも登校中だから、サクッとね」
曜「お願いします、鞠莉ちゃん先生!」
鞠莉「あー、そういうことね。確かに滅多にない超大型連休!ワクワクするなって方が無理な話よね」
曜「10日も休みだなんて、ちょっとした春休みみたいだよね!さっすがゴールデン、ナンバーワンの象徴!シルバーやブロンズを上回るだけのことはあるよ!」
鞠莉「ふふっ、そういう意味とは少し違うけどね」
曜「えっ、違うの?」
鞠莉「まあ、もしかしたらそういった意味も含んでるかもしれないけど、もともとは違うかな。ゴールデンウィークの由来、知りたい?」
曜「知りたい知りたい!」
鞠莉「オーケイ!でも登校中だから、サクッとね」
曜「お願いします、鞠莉ちゃん先生!」
4: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:34:07.12 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「ゴールデンウィークは、知ってのとおり4月下旬から5月上旬にかけての連休期間のことを指すわけだけど、もともとはビジネス用語で、映画業界が発祥と言われているわ」
曜「そうなんだ!けど、映画と連休に一体どんな関係があるの?」
鞠莉「簡単に言えば売り上げの話ね」
曜「売り上げ?」
鞠莉「そう。この期間の興行収入が、一年を通じて一番良かったことから、お金が大きく動く週、ゴールデンウィークって呼ばれるようになったの」
鞠莉「それが他の業界にも広まって一般化した、という説が有力ね」
曜「へぇー、ゴールデンってそういうことだったんだ!」
曜「そうなんだ!けど、映画と連休に一体どんな関係があるの?」
鞠莉「簡単に言えば売り上げの話ね」
曜「売り上げ?」
鞠莉「そう。この期間の興行収入が、一年を通じて一番良かったことから、お金が大きく動く週、ゴールデンウィークって呼ばれるようになったの」
鞠莉「それが他の業界にも広まって一般化した、という説が有力ね」
曜「へぇー、ゴールデンってそういうことだったんだ!」
5: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:34:50.99 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「と、ここまで説明していて思い出したのだけど、さっき曜が言った色の並び。あながち間違いではないかもしれないわ」
曜「って言うと?」
鞠莉「9月下旬の休みが多い期間を、春のゴールデンウィークに準じて『シルバーウィーク』と呼ぶことがあるの」
鞠莉「ちょうど敬老の日を含むから、シルバーって意味合いもあるみたいだけどね」
曜「シルバーウィーク?あんまり聞いたことないね。それに、9月に連休なんてあったっけ」
鞠莉「祝日の関係で、ゴールデンウィークのように必ず休みが連続するってわけではないの」
鞠莉「通常だと休みが少し多いかなってくらいだけど、年によっては5日程度の連休が発生することもあるのよ」
曜「って言うと?」
鞠莉「9月下旬の休みが多い期間を、春のゴールデンウィークに準じて『シルバーウィーク』と呼ぶことがあるの」
鞠莉「ちょうど敬老の日を含むから、シルバーって意味合いもあるみたいだけどね」
曜「シルバーウィーク?あんまり聞いたことないね。それに、9月に連休なんてあったっけ」
鞠莉「祝日の関係で、ゴールデンウィークのように必ず休みが連続するってわけではないの」
鞠莉「通常だと休みが少し多いかなってくらいだけど、年によっては5日程度の連休が発生することもあるのよ」
6: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:36:05.34 ID:0Pyi3gCb.net
曜「そうなんだ!どれどれ、今年の9月は、と…あー、連休じゃないや、残念。次のシルバーウィークはいつ来るんだろう?」
鞠莉「詳しくは忘れちゃったけど、かなり先のことだった気がする。当分はお目にかかれないわね」
曜「そっかぁ…うーん、気になる」
鞠莉「ネット調べればすぐ分かると思うけど、時間があるときにカレンダーとにらめっこして探してみるのもいいかもね。シルバーウィーク以外にも、何か発見があるかもしれないわ」
曜「そうだね、よーし!今日のお昼休みはカレンダーで連休探しだ!」
鞠莉「詳しくは忘れちゃったけど、かなり先のことだった気がする。当分はお目にかかれないわね」
曜「そっかぁ…うーん、気になる」
鞠莉「ネット調べればすぐ分かると思うけど、時間があるときにカレンダーとにらめっこして探してみるのもいいかもね。シルバーウィーク以外にも、何か発見があるかもしれないわ」
曜「そうだね、よーし!今日のお昼休みはカレンダーで連休探しだ!」
7: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:36:31.71 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「ゴールデンウィークについての説明はこんなところで良いかしら?」
曜「うん、よくわかったよ!さすが鞠莉ちゃん先生、ビジネスに詳しいね!」
鞠莉「私の得意分野だからね、うふふっ♪」
曜「あははっ!ところでさ」
鞠莉「ん?」
曜「そのゴールデンウィークだけど、どうする?」
鞠莉「ああ、そうよね、そろそろ予定を決めておかないと。むしろ、出遅れちゃったくらいかも」
曜「うん、よくわかったよ!さすが鞠莉ちゃん先生、ビジネスに詳しいね!」
鞠莉「私の得意分野だからね、うふふっ♪」
曜「あははっ!ところでさ」
鞠莉「ん?」
曜「そのゴールデンウィークだけど、どうする?」
鞠莉「ああ、そうよね、そろそろ予定を決めておかないと。むしろ、出遅れちゃったくらいかも」
8: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:37:30.20 ID:0Pyi3gCb.net
曜「なにかと慌ただしくて、ついうっかりしちゃったね。私も頭が回らなかったよ」
鞠莉「曜は行きたい所とか無いの?」
曜「無いわけじゃないけど、休みの間はどこも人でいっぱいだろうなって思うとね。かと言って、何もしないでいるのも勿体ないし…うーん」
鞠莉「実はね、少し考えていたプランがあるの」
曜「なになに、どんなこと?」
鞠莉「それはね――」
鞠莉「曜は行きたい所とか無いの?」
曜「無いわけじゃないけど、休みの間はどこも人でいっぱいだろうなって思うとね。かと言って、何もしないでいるのも勿体ないし…うーん」
鞠莉「実はね、少し考えていたプランがあるの」
曜「なになに、どんなこと?」
鞠莉「それはね――」
9: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:38:26.99 ID:0Pyi3gCb.net
……………………………………
沼津駅
鞠莉「曜、お待たせ」
曜「鞠莉ちゃん!待ってないよ、時間ぴったりだし」
鞠莉「私より早く来ていたんだから、お待たせよ」
曜「んー、ならそういうことで!」
鞠莉「ふふっ、行きましょう」
曜「うん!」
沼津駅
鞠莉「曜、お待たせ」
曜「鞠莉ちゃん!待ってないよ、時間ぴったりだし」
鞠莉「私より早く来ていたんだから、お待たせよ」
曜「んー、ならそういうことで!」
鞠莉「ふふっ、行きましょう」
曜「うん!」
10: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:41:04.35 ID:0Pyi3gCb.net
曜「見て鞠莉ちゃん。平成最後の大セール、だって」
鞠莉「平成最後ってフレーズもあちこちで目にするわね。曜もよく使ってるし」
曜「えへへ。流行り言葉って、ついつい使ってみたくなるよね」
鞠莉「そういう気持ち、わからなくもないかな。あと数日で見納めとなれば、なおさらね」
曜「なんだかお祭りみたいな雰囲気だよね!そういえば、ニュースで知ったんだけど、お札も新しくなるんだってね」
鞠莉「そうね。と言っても、すぐにじゃないけどね」
鞠莉「平成最後ってフレーズもあちこちで目にするわね。曜もよく使ってるし」
曜「えへへ。流行り言葉って、ついつい使ってみたくなるよね」
鞠莉「そういう気持ち、わからなくもないかな。あと数日で見納めとなれば、なおさらね」
曜「なんだかお祭りみたいな雰囲気だよね!そういえば、ニュースで知ったんだけど、お札も新しくなるんだってね」
鞠莉「そうね。と言っても、すぐにじゃないけどね」
11: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:41:38.94 ID:0Pyi3gCb.net
曜「あれ?元号が変わるからお札も変わるんじゃないの?」
鞠莉「発表のタイミングが改元と重なっただけで、実際は関係ないんだって。お札が変わるのは、確か2024年度、5年後ね」
曜「そっかぁ、てっきり一緒にやるものかと。でも、どうしてお札を新しくするのかな?」
鞠莉「どうして、って?」
曜「だってさ、新しいお札を用意したり、入れ替えたりって、準備とかすごく大変そうじゃない?」
鞠莉「発表のタイミングが改元と重なっただけで、実際は関係ないんだって。お札が変わるのは、確か2024年度、5年後ね」
曜「そっかぁ、てっきり一緒にやるものかと。でも、どうしてお札を新しくするのかな?」
鞠莉「どうして、って?」
曜「だってさ、新しいお札を用意したり、入れ替えたりって、準備とかすごく大変そうじゃない?」
12: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:42:14.02 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「まあ確かにね。変える理由はいくつかあるけど、主には偽造防止のためよ」
曜「偽造防止…偽札対策ってこと?」
鞠莉「そのとおり。もともと日本のお札は偽物がとても少ないと言われているわ」
鞠莉「それは日本のお札が世界でもトップレベルの技術を駆使して、とても精巧に作られているからなの」
曜「それは凄いね!例えばどんな?」
鞠莉「言葉で説明するよりも、実物を見ながらのほうがよさそうね」スッ
曜「わ、一万円札がスッと出てきた!さすが鞠莉ちゃん…!」
曜「偽造防止…偽札対策ってこと?」
鞠莉「そのとおり。もともと日本のお札は偽物がとても少ないと言われているわ」
鞠莉「それは日本のお札が世界でもトップレベルの技術を駆使して、とても精巧に作られているからなの」
曜「それは凄いね!例えばどんな?」
鞠莉「言葉で説明するよりも、実物を見ながらのほうがよさそうね」スッ
曜「わ、一万円札がスッと出てきた!さすが鞠莉ちゃん…!」
13: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:45:03.43 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「これを使って説明するわね。一見するとなんの変哲も無い、見慣れた一万円札だけど」
鞠莉「実はこの中には数多くの偽造防止策が組み込まれているの。代表的なのが『すかし』ね」
曜「あ、知ってる!一万円札の真ん中にある、丸い部分だよね」
鞠莉「そうよ。この部分は、光を透かすと模様が浮かび上がる仕組みになっているわ。見える?」
曜「見えるよ、福沢諭吉の顔だよね!」
鞠莉「すかしは印刷ではなく、紙の厚さを変えることによって作られるから、コピー機では複製することができないの」
曜「なるほど!そうやって偽造を防いでいるんだね!」
鞠莉「実はこの中には数多くの偽造防止策が組み込まれているの。代表的なのが『すかし』ね」
曜「あ、知ってる!一万円札の真ん中にある、丸い部分だよね」
鞠莉「そうよ。この部分は、光を透かすと模様が浮かび上がる仕組みになっているわ。見える?」
曜「見えるよ、福沢諭吉の顔だよね!」
鞠莉「すかしは印刷ではなく、紙の厚さを変えることによって作られるから、コピー機では複製することができないの」
曜「なるほど!そうやって偽造を防いでいるんだね!」
14: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:45:59.40 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「ちなみに、通常の印刷部分もそうそう簡単にはコピー出来ないようになっているの」
鞠莉「よーく見て。場所によってインクの色が変わっていたり、すごく細かく複雑に書き込まれてるのがわかるでしょ」
曜「わ、ホントだ!」
鞠莉「これほどまでに精巧な模様は、並みの精度のコピー機じゃ読み取ることも、再現することもできない」
鞠莉「アイデアとしてはシンプルだけど、それを実現するのは凄いことなのよ」
曜「確かに。見れば見るほど、ものすごく細かいね…!」
鞠莉「よーく見て。場所によってインクの色が変わっていたり、すごく細かく複雑に書き込まれてるのがわかるでしょ」
曜「わ、ホントだ!」
鞠莉「これほどまでに精巧な模様は、並みの精度のコピー機じゃ読み取ることも、再現することもできない」
鞠莉「アイデアとしてはシンプルだけど、それを実現するのは凄いことなのよ」
曜「確かに。見れば見るほど、ものすごく細かいね…!」
15: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:46:45.87 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「もう一つくらい説明しましょうか。このキラキラした部分は『ホログラム』と言って、光を反射する素材で作られているわ」
曜「光を反射するなら、これもコピーするのは難しそうだね!」
鞠莉「そうね。けど、それだけじゃない。このホログラムには、なんと見る角度によって図柄が変わる特殊加工がされているの」
鞠莉「こうやって、見る角度を変えると…ほら」
曜「わああっ、数字や桜の花の絵柄が見える!すごいなぁ、知らなかったよ!…あれっ」
鞠莉「何か気づいた?」
曜「うん!ほら、ここの部分!ホログラムじゃない所だけど、見る角度で数字が浮かんでくる!」
鞠莉「これは潜像模様と言って、ホログラムと同様、角度で見え方が変わる仕組みよ。ノーヒントで気付くなんて、さすがの洞察力ね」
曜「えっへへ!」
曜「光を反射するなら、これもコピーするのは難しそうだね!」
鞠莉「そうね。けど、それだけじゃない。このホログラムには、なんと見る角度によって図柄が変わる特殊加工がされているの」
鞠莉「こうやって、見る角度を変えると…ほら」
曜「わああっ、数字や桜の花の絵柄が見える!すごいなぁ、知らなかったよ!…あれっ」
鞠莉「何か気づいた?」
曜「うん!ほら、ここの部分!ホログラムじゃない所だけど、見る角度で数字が浮かんでくる!」
鞠莉「これは潜像模様と言って、ホログラムと同様、角度で見え方が変わる仕組みよ。ノーヒントで気付くなんて、さすがの洞察力ね」
曜「えっへへ!」
16: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:47:49.90 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「このように、お札には至る所に様々な仕掛けが施されていて、そのいくつかは日本銀行や国立印刷局のホームページなどでも見ることができるわ」
曜「まさに技術の結晶だね!でも、こんなに凄い技術が使われているのに、それでも新しくしなきゃいけないんだ?」
鞠莉「いかに凄い技術や対策であっても、いずれはそれをすり抜ける対抗策が登場してしまう。結局のところはその繰り返し、いたちごっこみたいね」
曜「うーん。ちょっと想像つかないけど、身近なお札をめぐって凄いことが繰り広げられてたんだね!」
曜「あっ、てことはさ。お金は何年使ったら新しく変えなきゃいけない、とかあるの?」
鞠莉「特に決まりはないみたいだけど、大体20年に一度のインターバルで新しくしているみたいね。ちなみに、500円玉もリニューアルされるそうよ。これはお札よりも早くて、確か2年後だったかなぁ」
曜「そうなんだぁ。新しいデザイン、楽しみだね!ありがとう、よくわかったよ!」
鞠莉「いえいえ♪」
曜「まさに技術の結晶だね!でも、こんなに凄い技術が使われているのに、それでも新しくしなきゃいけないんだ?」
鞠莉「いかに凄い技術や対策であっても、いずれはそれをすり抜ける対抗策が登場してしまう。結局のところはその繰り返し、いたちごっこみたいね」
曜「うーん。ちょっと想像つかないけど、身近なお札をめぐって凄いことが繰り広げられてたんだね!」
曜「あっ、てことはさ。お金は何年使ったら新しく変えなきゃいけない、とかあるの?」
鞠莉「特に決まりはないみたいだけど、大体20年に一度のインターバルで新しくしているみたいね。ちなみに、500円玉もリニューアルされるそうよ。これはお札よりも早くて、確か2年後だったかなぁ」
曜「そうなんだぁ。新しいデザイン、楽しみだね!ありがとう、よくわかったよ!」
鞠莉「いえいえ♪」
17: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:49:26.63 ID:0Pyi3gCb.net
曜「ところで、鞠莉ちゃんは普段からこんな大金を持ち歩いてるの?」
鞠莉「持ってないよ?」
曜「えっ、そうなの?」
鞠莉「普段はそんなにキャッシュを使う場面もないし」
曜「なら、カードとか?」
鞠莉「そうね。大きい買い物は、そっちの方が多いわ」
曜「それも充分凄いけど…じゃあ、どうして今日は一万円を?」
鞠莉「今日のお出かけのためよ」
曜「今日のため?」
鞠莉「持ってないよ?」
曜「えっ、そうなの?」
鞠莉「普段はそんなにキャッシュを使う場面もないし」
曜「なら、カードとか?」
鞠莉「そうね。大きい買い物は、そっちの方が多いわ」
曜「それも充分凄いけど…じゃあ、どうして今日は一万円を?」
鞠莉「今日のお出かけのためよ」
曜「今日のため?」
18: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:51:49.34 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「ほら、これから色んなお店を見て回るつもりだけど、カードが使えないお店があったとき、現金が無いと困っちゃうでしょ?」
鞠莉「ちゃんと考えて、その都度用意しているの」
曜「そうだったんだ…よしっ」
鞠莉「曜?どうしたの、急にぴったり寄って、辺りをキョロキョロ見回して」
曜「大金を持ってる以上、用心するに越したことはないからね。安心して、何があっても絶対に守るから」
鞠莉「ふ、ふふっ…あはははっ!」
曜「あっ、笑うことないじゃん!」
鞠莉「ふふふっ、ごめんごめん、変な意味じゃないの。そんなこと言われたの初めてだったから、つい」
曜「そっか。なら、よかった!」
鞠莉「うふふっ。曜のことは頼りにしてるけど、無理しないでね?可愛いボディガードさん」
曜「了解であります!」
鞠莉「ちゃんと考えて、その都度用意しているの」
曜「そうだったんだ…よしっ」
鞠莉「曜?どうしたの、急にぴったり寄って、辺りをキョロキョロ見回して」
曜「大金を持ってる以上、用心するに越したことはないからね。安心して、何があっても絶対に守るから」
鞠莉「ふ、ふふっ…あはははっ!」
曜「あっ、笑うことないじゃん!」
鞠莉「ふふふっ、ごめんごめん、変な意味じゃないの。そんなこと言われたの初めてだったから、つい」
曜「そっか。なら、よかった!」
鞠莉「うふふっ。曜のことは頼りにしてるけど、無理しないでね?可愛いボディガードさん」
曜「了解であります!」
19: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:52:41.21 ID:0Pyi3gCb.net
……………………………………
鞠莉の部屋、夜
鞠莉「ふぅ…」
曜「鞠莉ちゃん、お疲れ様。はい、飲み物」
鞠莉「ありがとう。ん、コーヒー?」
曜「ディカフェにしたよ。眠れなくなるといけないから」
鞠莉「あら、配慮が行き届いてるのね」
曜「誰かさんのおかげかもね」
鞠莉「それはどうも。ん、美味しい」
曜「へへ、よかった!」
鞠莉の部屋、夜
鞠莉「ふぅ…」
曜「鞠莉ちゃん、お疲れ様。はい、飲み物」
鞠莉「ありがとう。ん、コーヒー?」
曜「ディカフェにしたよ。眠れなくなるといけないから」
鞠莉「あら、配慮が行き届いてるのね」
曜「誰かさんのおかげかもね」
鞠莉「それはどうも。ん、美味しい」
曜「へへ、よかった!」
20: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:54:17.19 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「コーヒーの淹れ方もすっかりマスターしたみたいね」
曜「それも誰かさんのおかげかな?」
鞠莉「ふふっ。曜も飲む?」
曜「苦いのは得意じゃなくて。ブラックにしちゃったからね」
鞠莉「もしかしたら、とっても甘く感じるかもよ?」
曜「そーいうこと言わないのっ」
鞠莉「む、今日の曜はなかなか手強い」
曜「これまた、誰かさんのおかげかなー?」
鞠莉「あらあら、大人びちゃって。得意の平成最後パワーかしら?」クスクス
曜「それも誰かさんのおかげかな?」
鞠莉「ふふっ。曜も飲む?」
曜「苦いのは得意じゃなくて。ブラックにしちゃったからね」
鞠莉「もしかしたら、とっても甘く感じるかもよ?」
曜「そーいうこと言わないのっ」
鞠莉「む、今日の曜はなかなか手強い」
曜「これまた、誰かさんのおかげかなー?」
鞠莉「あらあら、大人びちゃって。得意の平成最後パワーかしら?」クスクス
21: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:55:17.45 ID:0Pyi3gCb.net
曜「そんなパワーアップしてませんっ。それより、本当に大丈夫?」
鞠莉「ん?」
曜「お仕事。最近忙しそうだったし」
鞠莉「あー…ゴールデンウィークの反作用、かな?」
曜「反作用?」
鞠莉「大型連休の関係で、業務のスケジュールがかなり圧迫されちゃったから。休みが多いこと自体は良いことなんだけどね」
曜「残業が続いてたし、今日も休日出勤だったもんね…疲れてない?」
鞠莉「なんとか乗り切れたし、明日からは休めるから平気よ」
鞠莉「ん?」
曜「お仕事。最近忙しそうだったし」
鞠莉「あー…ゴールデンウィークの反作用、かな?」
曜「反作用?」
鞠莉「大型連休の関係で、業務のスケジュールがかなり圧迫されちゃったから。休みが多いこと自体は良いことなんだけどね」
曜「残業が続いてたし、今日も休日出勤だったもんね…疲れてない?」
鞠莉「なんとか乗り切れたし、明日からは休めるから平気よ」
22: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:55:41.97 ID:0Pyi3gCb.net
曜「ん…でも、無理は禁物だよ?」
鞠莉「肝に銘じるわ」
曜「うむ、ならよろしい」
鞠莉「うふふっ、いつもと立場が逆みたい」
曜「だって心配だもん。頑張りすぎて、もし何かあったら…」
鞠莉「わかってる、ありがとう。正真正銘の、平成最後だものね」
鞠莉「肝に銘じるわ」
曜「うむ、ならよろしい」
鞠莉「うふふっ、いつもと立場が逆みたい」
曜「だって心配だもん。頑張りすぎて、もし何かあったら…」
鞠莉「わかってる、ありがとう。正真正銘の、平成最後だものね」
23: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:56:34.05 ID:0Pyi3gCb.net
曜「そうだね、いよいよ新しい元号になるんだ。令和、だよね」
鞠莉「そうね。平成は4月30日、つまり今日までで、5月からは令和に変わるわ」
曜「うーん…あまり見聞きしないからだろうけど、なんかまだピンとこないんだよね、令和って」
鞠莉「私はもう慣れちゃったけどね」
曜「そうなの?」
鞠莉「これも仕事の関係なんだけど、元号の切り替え作業をしてたから。書類の表記を直したり、システムを変更したり…滅多にないことだから、対応が大変だったわ」
曜「そんなこともしてたんだ。改めて、お仕事お疲れ様です」
鞠莉「いえいえ」
鞠莉「そうね。平成は4月30日、つまり今日までで、5月からは令和に変わるわ」
曜「うーん…あまり見聞きしないからだろうけど、なんかまだピンとこないんだよね、令和って」
鞠莉「私はもう慣れちゃったけどね」
曜「そうなの?」
鞠莉「これも仕事の関係なんだけど、元号の切り替え作業をしてたから。書類の表記を直したり、システムを変更したり…滅多にないことだから、対応が大変だったわ」
曜「そんなこともしてたんだ。改めて、お仕事お疲れ様です」
鞠莉「いえいえ」
24: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 06:57:49.26 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「ところで、曜は令和の由来は知ってる?」
曜「んー。ニュースで万葉集に由来するってことまでは聞いたけど…正直、よくわかってなくて」
鞠莉「万葉集については知ってるでしょ。日本最古の歌集で、古文や日本史でもお馴染みね」
曜「あはは、個人的にはあんまりお馴染みって感じじゃないけど」
鞠莉「令和は万葉集に収められた「梅花の宴」という歌が出典と言われているの。白く美しく咲いた梅の花が、春の訪れを教えてくれる…そんな穏やかで喜ばしい情景を歌にしたものよ」
曜「梅の花が綺麗に咲いて、春が来て嬉しいな、ってこと?」
鞠莉「簡単に言うとね。けど、令と和、それぞれの漢字にも特別な意味があるの」
曜「どんなどんな?」
曜「んー。ニュースで万葉集に由来するってことまでは聞いたけど…正直、よくわかってなくて」
鞠莉「万葉集については知ってるでしょ。日本最古の歌集で、古文や日本史でもお馴染みね」
曜「あはは、個人的にはあんまりお馴染みって感じじゃないけど」
鞠莉「令和は万葉集に収められた「梅花の宴」という歌が出典と言われているの。白く美しく咲いた梅の花が、春の訪れを教えてくれる…そんな穏やかで喜ばしい情景を歌にしたものよ」
曜「梅の花が綺麗に咲いて、春が来て嬉しいな、ってこと?」
鞠莉「簡単に言うとね。けど、令と和、それぞれの漢字にも特別な意味があるの」
曜「どんなどんな?」
25: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 07:01:26.42 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「和は字のごとく『和やか』とか『平和』って意味だけど、令は『麗しい』とか『素晴らしい』といった意味があるんですって」
鞠莉「つまり、令和には春のような平和で穏やかな時代が続きますように、という希望と願いが込められているの」
曜「穏やかな春のような時代…素敵な意味だね!」
鞠莉「そうね。令和を英語でBeautiful Harmony、美しい調和と表現するのも、今のような理由に基づくってことかな」
曜「なるほど!あっ、英語で思い出したけど、令和はアルファベットでR?それともL?」
鞠莉「Rの方よ。令和のれはLじゃなくてRだから、お間違えの無いように」
曜「ん、わかった!でもそれ、どこかで聞いたようなフレーズのような」
鞠莉「つまり、令和には春のような平和で穏やかな時代が続きますように、という希望と願いが込められているの」
曜「穏やかな春のような時代…素敵な意味だね!」
鞠莉「そうね。令和を英語でBeautiful Harmony、美しい調和と表現するのも、今のような理由に基づくってことかな」
曜「なるほど!あっ、英語で思い出したけど、令和はアルファベットでR?それともL?」
鞠莉「Rの方よ。令和のれはLじゃなくてRだから、お間違えの無いように」
曜「ん、わかった!でもそれ、どこかで聞いたようなフレーズのような」
26: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 07:01:58.14 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「さてさて、今日もいろんなことに詳しくなったところで…時刻は11時57分」
曜「いよいよだね。隣、いい?」
鞠莉「もちろん。おいで」
曜「えへへっ♪」
鞠莉「ん♪」
曜「もうすぐ平成にさようなら、令和にこんにちは。歴史的な瞬間だね」
曜「いよいよだね。隣、いい?」
鞠莉「もちろん。おいで」
曜「えへへっ♪」
鞠莉「ん♪」
曜「もうすぐ平成にさようなら、令和にこんにちは。歴史的な瞬間だね」
27: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 07:02:36.85 ID:0Pyi3gCb.net
鞠莉「平成の最後と令和の始まりを。新たな時代の幕開けを。こうして曜と一緒に迎えられる…」
鞠莉「本当に素敵なことだわ。今日は来てくれてありがとう」
曜「こちらこそ、またとない機会をありがとう!」
鞠莉「元号が変わったからって、何もかもが急激に大きく変わるというわけじゃないと思うけど」
曜「その名に込められた想いのとおり、和やかで幸せな時代になるといいね」
鞠莉「今という時代を生きる、私たち自身もそうよ。いつの日にも、私たちだけのシャイニーな花を咲かせましょうね」
曜「うん、鞠莉ちゃん!」
――時刻は、午前0時――
終わり
鞠莉「本当に素敵なことだわ。今日は来てくれてありがとう」
曜「こちらこそ、またとない機会をありがとう!」
鞠莉「元号が変わったからって、何もかもが急激に大きく変わるというわけじゃないと思うけど」
曜「その名に込められた想いのとおり、和やかで幸せな時代になるといいね」
鞠莉「今という時代を生きる、私たち自身もそうよ。いつの日にも、私たちだけのシャイニーな花を咲かせましょうね」
曜「うん、鞠莉ちゃん!」
――時刻は、午前0時――
終わり
29: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 07:23:05.92 ID:tVhaGoA7.net
おつおつ
30: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 07:40:16.94 ID:ZV1B6dhB.net
いつも読んでるよ
この2人の雰囲気好き
この2人の雰囲気好き
32: 名無しで叶える物語 2019/04/28(日) 08:11:11.04 ID:vgMg7YoJ.net
いつも乙です!
鞠莉ちゃん先生シリーズ大好き
鞠莉ちゃん先生シリーズ大好き
引用元: ・https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1556400616/
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