【ラブライブ!】曜「我が家の忘年会」

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4: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:27:04.56 ID:YmAVVG4G

冬休み、理事長室

鞠莉「――これでよし、と。来年の準備は済ませたし、書類の整理も完了。後はゴミを捨てて全部終わり。いよいよ大詰めね。ふぅ…」

鞠莉「…まだ4時半だっていうのに、もう日が暮れはじめてる。明るいうちに帰るためにも、最後のもうひと頑張り――」

コンコン

鞠莉「!」ビクッ

コンコン

鞠莉(ノックされた…今日は私以外、校内には誰もいないはずなのに…)

鞠莉(いったい誰が――)グッ


5: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:27:48.42 ID:YmAVVG4G

「あれ、いないのかな」

鞠莉「!」

鞠莉「その声、曜?」

「あっ、鞠莉ちゃん!私だよ!」

鞠莉(本当に曜だ!どうしてここに…)

「入っても大丈夫?」

鞠莉「あ…ええ、どうぞ」

ガチャ

曜「えへへ、失礼しまーす」


6: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:30:38.11 ID:YmAVVG4G

鞠莉「どうしたの。今年はもう練習はないし、そもそも学校も閉まってて誰もいないのに」

曜「私もそうかなって思ったんだけど、実際来てみたら開いてたし、鞠莉ちゃんもいるし」

鞠莉「私は見てのとおり仕事だもの。それに、休みの学校に入るのは本当はダメなのよ?今は切ってあるけど、通常だと防犯センサーが作動しちゃうから」

曜「そうなんだ…はい、気をつけますっ」

鞠莉「よろしい。で、ご用件は?」

曜「ちょっと忘れ物を取りにね。それと――じゃーん!差し入れに!」ガサ

鞠莉「えっ、私に?」

曜「うんっ!お仕事お疲れ様!」


7: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:32:01.89 ID:YmAVVG4G

鞠莉「差し入れって、私がここにいるって分かってたの?」

曜「ううん、偶然だよ」

鞠莉「じゃあ、どうやって」

曜「職員用の入り口から入ったんだけど、そこで靴を見かけてさ。鞠莉ちゃんお仕事中かなーって思ったから買いに行ったんだ。コンビニまでひとっ走りしてね」

鞠莉「ひとっ走りって簡単に言うけど、かなりの距離じゃない。この寒い中…」

曜「そこはほら、走って体が温まったから大丈夫!私のことはいいから、一息入れようよ。ほら、差し入れの中を見て」

鞠莉「えっと…缶コーヒーと、チョコチャンククッキー?」

曜「私のお気に入りなんだ。しっとりしてるところが美味しいんだよね。缶コーヒーでごめんなさいだけど、休み中はお湯とか使えないかなって思ったから」

鞠莉「そこまで考えて…あら、曜の分は?」


8: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:32:40.70 ID:YmAVVG4G

曜「私は大丈夫!走って来たけど、喉は乾いてないから」

鞠莉「せっかくなら、コーヒーの相手をして欲しかったのに」

曜「それはまた今度ね。にしても…」マジマジ

鞠莉「ん。どうかした?」

曜「いや、私服で理事長室にいるのって、普段と違うから新鮮な気がして」

鞠莉「休日出勤だからね。服装もだけど、自分のペースで出来るから楽でいいわ」


10: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:33:18.34 ID:YmAVVG4G

曜「休日出勤かぁ、大人な単語だね。今日はどんな仕事やってたの?」

鞠莉「えっと、年明けの仕事の準備と、周りの整理整頓ね。書類を収納したり、いるものといらないものを分けたりとかかな」

曜「なるほど。年末の大掃除って感じかな」

鞠莉「そんなところね。やるべきことを終わらないと、年を越せないから」

曜「だよねぇ。まだやる事は残ってる?」

鞠莉「一通り終わったから、後はごみを置きに行くだけよ」

曜「それなら私にもお手伝い出来そうだね!よし、ごみ置場に運んでくるよ」


11: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:34:07.56 ID:YmAVVG4G

鞠莉「そんな、いいわよ。後でやるから座ってて」

曜「いいからいいから、そのくらい手伝わせて。よっと」グッ

鞠莉「そんなに一度に持ったら重いし、危ないわ」

曜「平気平気!ごめんね、ドア開けてもらえる?」

鞠莉「開けるけど、それなら、私も一緒に――」ガチャ

曜「ありがと!行ってくるねー!」ダッシュ

鞠莉「あっ、曜!」


12: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:35:42.25 ID:YmAVVG4G

曜「鞠莉ちゃんはコーヒー飲んでてー!」タッタッタッ

鞠莉「荷物抱えて走ったら危ないわよ!」

曜「大丈夫ー!ゆっくりしててねー!」タッタッ…

鞠莉「ゆっくりしなきゃなのは曜の方…って、行っちゃった。もう、この寒いのに元気なんだから」

鞠莉「でも、やっと仕事も終わったし…ここはお言葉に、甘えちゃおうかな」


13: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:36:32.84 ID:YmAVVG4G

……………………………………

曜「ただいま!置いて来たよー」

鞠莉「お帰り。早かったのね」

曜「鍛えてますから!このくらいはお安い御用、ってね!」

鞠莉「運んでくれてありがとう。おかげで全部片付いたわ。これで本日の、いえ、今年の業務はオールフィニッシュ。仕事納めね」

曜「今年一年、お疲れ様でした」

鞠莉「いえいえ、支えてくれるみんなのおかげよ。さ、早く帰りましょ、って言いたい所だけど…」


14: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:37:44.59 ID:YmAVVG4G

曜「完全に暗くなっちゃったね。校内もすっかり冷え切ってたよ」

鞠莉「となると、外はもっと寒いわね…曜、車で送るわ」

曜「そうしてもらえると助かるけど、いいの?」

鞠莉「もちろんよ。私に付き合って仕事までしてくれたんだしね。車は手配済みだから、到着するまでコーヒータイムにしましょう」

曜「わかった!って、今お湯は無かったんじゃ」

鞠莉「紙コップを用意したから、買ってくれたコーヒーを分けて飲みましょう。クッキーも半分こにして、ね」

曜「あ、うんっ!」


15: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:39:42.52 ID:YmAVVG4G

――――――――

鞠莉「ご馳走様。美味しかったわ、コーヒーもクッキーも」

曜「えへへ、お粗末さまでした。いいコーヒー休憩になったかな?」

鞠莉「ええ、おかげでようやく落ち着いたわ。ふぅ…」

曜「疲れちゃった?」

鞠莉「ううん、今年もいよいよ終わりなんだなって思って。長かったようで、あっという間のようで…色んなことがあったわ」

曜「そうだね…そういえばさ、元日はダイヤさんのお誕生日会兼新年会だけど、鞠莉ちゃん年末はどうするの?」

鞠莉「んー。実のところノープランで、どうしようかなって悩んでるの」

曜「決まってないんだ。ご家族は?」

鞠莉「パパもママも海外だからね。新年の挨拶はするつもりだけど、忙しいからそれもいつになるのかって感じよ」


16: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:40:45.35 ID:YmAVVG4G

曜「そっか…うちもね、今年はパパが帰ってこれないんだ。本当だったら、一年間お疲れ様ってことで、大晦日は家族みんな揃って忘年会をしてたんだけど」

鞠莉「あら…それは寂しいわね」

曜「うん。えっと、それで、なんだけど…」

鞠莉「どうかした?」

曜「よければ、大晦日はうちに来ませんか?」

鞠莉「!」


17: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:42:22.12 ID:YmAVVG4G

曜「今話した我が家の忘年会なんだけど、中止にしちゃうのは寂しいし、かと言って私とママだけでやるのも寂しいなって思ってて」

曜「鞠莉ちゃんが来てくれれば、料理だって作りがいもあるし、きっと賑やかで楽しい会になると思うんだ。もし大晦日の予定が空いてて、迷惑でなければ、どうかな」

鞠莉「予定はないし、有難い話だけど…急にお邪魔したら、それこそお家のご迷惑になるわ」

曜「それは大丈夫、もうママの許可とってあるから。鞠莉ちゃんさえよければ、遠慮なくどうぞって」

鞠莉「えっ?」

曜「…本当のこと言うと、鞠莉ちゃんの年末の予定も知ってたんだ。果南ちゃんとダイヤさんに、ここに来る前に電話で聞いて。それで、ママにも相談して…」

鞠莉「そういうことか。なるほど、周到に検討されていたわけね」


18: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:43:43.83 ID:YmAVVG4G

曜「検討って程でもないけど、年末年始って、家族や大切な人と一緒に過ごす時間だって思うから。仕方のないこともあるけど、それが叶わないのはやっぱり寂しいし」

鞠莉「ん…そうね」

曜「あとは、その…鞠莉ちゃんとそういう時間を、一緒に過ごせたら嬉しいなって…」

鞠莉「!」

曜「えへへっ…色々言ったけど、これが本命の理由なんだ。今年の最後と新年の始まりを、鞠莉ちゃんと一緒に迎えたいって、最近ずっと思ってて」

鞠莉「曜…」

曜「でも、きっと予定があるだろうし、誘ったら迷惑かなって言い出せなかったんだけど」

曜「果南ちゃんたちから話を聞いて『これだ!』って思って、それで…」

鞠莉「…」


19: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:44:28.77 ID:YmAVVG4G

曜「って、これ、私が状況を良いように利用してるだけだよね…ごめん…」

鞠莉「…いいえ、謝ること無いわ」

曜「え…?」

鞠莉「大切な人と一年の終わりを振り返って、新しい年を一緒に迎える…確かにそのとおりだと思う。忙しかったり、なかなか会えないからこそ、余計にね」

曜「うん…」

鞠莉「だから、私のために色々考えてくれたのも、勇気を出して誘ってくれたのも…本当に嬉しいわ」

鞠莉「ありがとうね」ニコ

曜「鞠莉ちゃん…」


20: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:44:59.10 ID:YmAVVG4G

鞠莉「あと、今日は忘れ物を取りに来たって話。あれ作り話でしょ」

曜「え、どうして?」

鞠莉「曜って忘れ物とかしなさそうだし、見た所、それらしきものは持ってないしね」

鞠莉「大方、果南とダイヤから話を聞いたとき、私が学校で仕事していることも知らされたってところかしら」

曜「あはは、大正解。んー、詰めが甘かったかな」

鞠莉「曜が自白してくれなきゃ、危うく信じちゃう所だったけどね」


22: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:45:34.05 ID:YmAVVG4G

曜「自白って、人聞きの悪い」

鞠莉「じゃあ、告白?」

曜「ん…そうだね。そっちの方がいいや」

鞠莉「ふふっ、じゃあそういうことで」

曜「…忘れ物って言うより、やり残したことって言った方が正確だけど」ボソ

鞠莉「何か言った?」

曜「ううん。それで、告白に対する答えは?」


23: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:45:58.60 ID:YmAVVG4G

鞠莉「そうね。すごく良い話だと思うけど、正直、私がご家族の輪に入るのって申し訳ない気がするし…」

曜「…っ」

鞠莉「…でも、またとないこの機会。お邪魔させてもらうわ」

曜「…!本当に?来てくれるの?」

鞠莉「ええ。色々と気を遣わせてしまうだろうけど、ご一緒させてもらえたら嬉しいわ」

曜「…ああ、よかったぁ!なかなか答えてくれないから、ダメなんじゃないかってドキドキしちゃったよ」


24: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:46:51.37 ID:YmAVVG4G

鞠莉「告白の返事らしく、緊張感を出してみようかなと思ったり?」

曜「そんなことしないで、初めから素直に嬉しいって言えばいいのに」

鞠莉「回りくどいのはお互い様よ」

曜「あはは、そうかもね。…ちょっと早いけど、一年間本当にお疲れ様。いつもありがとう」

鞠莉「言ったでしょ、支えてくれるから頑張れるの。こちらこそ、いつもありがとう」ハグ

曜「えへへっ」ギュー

鞠莉「ふふっ…」ナデナデ


25: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:47:42.46 ID:YmAVVG4G

ピピピッ…

曜「!」

鞠莉「ちょうど車が来たみたいね。帰りましょうか」

曜「うん…」シュン

鞠莉「そんな顔しないの。せっかくだから、手を繋いで行きましょう」

曜「あ…うんっ!」パァァ

鞠莉「そうやって表情がダイレクトで素直な所、可愛くて好きだよ?」スッ

曜「へへ…ん?ダイレクト、って?」ギュ

鞠莉「こっちの話よ」

曜「そっか、まあなんでもいいや。えへへっ」ニコニコ

鞠莉「うふふっ」


26: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:51:08.47 ID:YmAVVG4G

……………………………………

曜「我が家の忘年会はね、一年のお疲れ様ってことで、料理は各自の一番好きな物を作るんだ。パスタだったりハンバーグだったり。ちょっと豪華に、いい飲み物とかデザートも用意してね!」

鞠莉「へぇ、それは素敵ね!」

曜「あと、忘れちゃいけない年越し蕎麦も!」

鞠莉「色々料理が出るのに、お蕎麦まで食べるの?」

曜「そりゃもちろん。年越し蕎麦を食べないと年は越せないもん!小さめサイズだけどね」

鞠莉「年越し蕎麦かぁ。曜に誘われなかったら、今年は食べ損ねるちゃうところだったわ」

曜「危なかったね。年が越せなくなるところだったよ?」

鞠莉「ふふ、そうね。年越し蕎麦ってご家庭によって色々だ思うけど、曜の家ではどんなお蕎麦なの?」

曜「色々だけど、今年は月見蕎麦にしようと思ってるんだ。生卵じゃなくて、ちょっと半熟にしたのを乗っけると美味しいんだよ!今回はさらに一工夫を考えてて――」


27: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:52:20.85 ID:YmAVVG4G

鞠莉「すっかり暗くなった廊下をふたりで歩く。寒いけど、顔をほころばせて話す曜を見ていると、繋いだ手だけじゃなく、私の心まで温かくなっていくのがわかる」

鞠莉「――廃校が確定した今、私たちが来年がどうなるかはまだわからない。きっとこれまで以上に波乱続きで、色んなことに巡り合うと思うけど」

鞠莉「みんなにとって、Aqoursにとって。曜にとって、私にとって。笑顔とシャイニーにあふれた一年になりますように」



終わり


28: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:52:59.40 ID:YmAVVG4G

全弾撃ち尽くしました。仕事納めようまりでした。

↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。

鞠莉「ふたりのクリスマス作戦」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1545428108/

ありがとうございました。


30: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 08:06:09.74 ID:Xydtyx41

毎秒全弾撃ち尽くせ


31: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 09:25:03.48 ID:i9qMHSni

来年も全弾撃ち尽くせ


29: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/12/31(月) 07:56:20.85 ID:GLS4CiJ3

乙~
来年も素敵なようまりを


引用元: ・http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1546208713

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