【ラブライブ!】ことり「六月十二日は」真姫「恋人の日?」

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1: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:10:34.09 ID:TW76FraHK

【十年前・夏】

ことり(小1)「…」ジーッ

真姫(6歳)「…だれ?」

ことり「ことり!」

真姫(ことり?…小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ)

ことり「みなみ、ことり!あなたのおなまえは?」

真姫(“ことり”が、その女の子の名前だと知った。そんなことがあったから、今でも名前だけは覚えてる)

ことり「すごーい!まきちゃんピアノじょうずだね♪しらないうただけど…」

真姫「うたじゃない。小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」

ことり「ふらん…すこ?」

真姫「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」

ことり「わかんない…ね、ね。ポニョは?ポニョひける?」

真姫「ぽにょ?」

ことり「うん」

真姫「しらない…だれのきょく?リスト?ショパン?モーツァルト?」

ことり「ポニョはポニョだよ。まきちゃん、ポニョしらないの?」

真姫「しらない」

ことり「じゃあ、ことりがうたってあげる♪」

ことり「ぽーにょぽーにょぽにょさかなのこ♪」

真姫(へんなうた…)

【今年】

真姫(小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ…この曲を弾くと、あの子を思い出す)

真姫(ママの友達の子供ってだけで、親戚とかじゃないから…もう何年も会ってないけど)

【四月・音ノ木坂】

真姫「…あ」

真姫(あの人…ことりちゃんを連れてきた、ママの友達に似てる)

理事長「廃校」

ザワザワ…

真姫(…変な髪形)

真姫(あの人が理事長ってことは…もしかして、この学校に…?)

2: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:12:43.00 ID:TW76FraHK

【翌日・音楽室】

真姫(もうすぐ廃校になるというだけあって、私たち一年生は1クラスしかない)

真姫(ただ、ことりちゃんは年上のはずだから…もし音ノ木坂にいるとしても調べないとクラスがわからないわね)

真姫(そんなこと人に訊きづらいし…だいたい、会ってどうするのよ?)

真姫(でも…そう考えるってことは、会えることを期待してるんだ…バカみたい。本当にいるかどうかもわからないのに)

真姫「前向いてー♪」

パチパチパチ

穂乃果「あなた、アイドルやってみたいと思わない!?」

真姫「イミワカンナイ」

ピシャ

真姫(ん?…そういえば今の人、上級生?…私のクラスには、あんな人いなかったわよね)

ガラッ

穂乃果「わ。(戻ってきた…)な、なに?」

真姫「ちょっと…訊きたいことがあるんですけど」

『みなみ、ことり!』

穂乃果「ことりちゃんとは仲良しだよ。幼なじみなんだ♪」

真姫(まさかの大当たり…)

【放課後】

ことり「がっかりしないで。穂乃果ちゃんが悪いわけじゃないんだから…」

真姫(…いた)

穂乃果「ん?…あ、西木野さん」

真姫「どうも。…何かの集まりですか?」

海未「そうなる予定だったんですが、生徒会に却下されたところです」

真姫「はあ」

ことり「穂乃果ちゃんのお友達?」

真姫(私のことは…覚えてないか。最後に会ったのが何年も前で、お互い小さかったんだし)

穂乃果「えーと…ことりちゃんの友達じゃないの?」

ことり「え?」

海未「とりあえず私は部活に戻ります。何かあったら呼んでください」

ことほの「うん」


3: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:14:34.52 ID:TW76FraHK

真姫(会えたのはいいけど…何を話したらいいのかわからないわね)

真姫「生徒会に却下されるようなことって…何をするつもりだったんですか?」

穂乃果「アイドルだよアイドル。スクールアイドル!」

ことり「音ノ木坂、このままだと廃校になっちゃうでしょ?だから何とかして生徒を集められないかって」

真姫(ああ、それであんなこと…)

『アイドルやってみたいと思わない!?』

真姫(ことりちゃんがアイドルねえ…まあ、小さい頃から歌とか好きみたいだったけど)

『じゃあ、ことりがうたってあげる♪』

真姫(力になってあげたいけど…アイドルなんてよくわからないし)

真姫「ほかの方法を考えればいいんじゃないですか?」

穂乃果「でも三人だけだと部活はできないよ。あと二人いないと…」

真姫「私はやらないわよ」

ことり「まあ、四人でも部活はできないし…」

穂乃果「それで、二人はどういう関係なの?」

ことり「え?…二人って…」

穂乃果「だって西木野さん、ことりちゃんに会い」
真姫「ヴェ、別に用事はないので帰ります!」

タタタ…

穂乃果「あ、西木野さん…行っちゃった」

『どういう関係なの?』

ことり(“あい”?…何を言いかけたのかなぁ?)

『ことりちゃんに愛してるって言いたいんだよね!?』

ことり(アハハ。ないない…)

ことり(アイドル…かな。そういう話をしてたんだし)

【南家】

ことり「ふー」チャプ

ことり(でも穂乃果ちゃん、変なこと言ってたなぁ…あの子が私の友達って)

『何をするつもりだったんですか?』

ことり(知らない子…だよねぇ?音ノ木坂に入ってきたばかりの一年生だもんね)

ことり「うーん…?(何か引っかかる。何か忘れてるような…?)」


4: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:17:47.79 ID:TW76FraHK

【翌日・一年教室】

真姫(この教室には、ことりちゃんはいない。だけど高坂先輩のそばにはいつもいる…)

『ことりちゃんとは仲良しだよ。幼なじみなんだ♪』

真姫(私だって、小さい頃から知ってる…今は、目の前にいても気づいてもらえないけど)

真姫(きっと高坂先輩はずっと一緒だったんだ…かりに思い出してくれたとして、私じゃそんな関係になれるわけない)

真姫(別に、友達なんていなくても平気だったけど…なんか、モヤモヤする)

【音楽室】

真姫(音楽だけが、私を満たしてくれる…このピアノが好き。初めて弾いたときから、まるで自分の物みたいに手になじむ)

『穂乃果ちゃん♪』

真姫(あの笑顔は、私のものじゃない。…けど)

【生徒会室】

希「とやかく言う権利はないはずや」

ピシャ

穂乃果「やった♪」

海未「副会長に助けられましたね…」

ことり(?…この音…ピアノ?)

海未「目的は伏せておいて借りるだけ借りておこうと言ったじゃないですか。それをあんな啖呵をきるような真似をして…」

穂乃果「ごまかしてたら余計怪しまれるよ。それで却下されたら意味ないでしょ?」

海未「それはそうですが…」

穂乃果「ね、ことりちゃん…あれ?…いないや」

海未「ことり…?」

【再び音楽室】

ことり(この曲…覚えてる)

『小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ』

ガラ

真姫「…ん?」


5: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:19:34.94 ID:TW76FraHK

ことり「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ…」

真姫「!…ことりちゃ…南先輩」

ことり(今のはわかる…ことりちゃん、って言いかけたよね)

ことり「なつかしいな…昔ね、弾いてた子がいたの。その曲…」

真姫「そう…ですか」

ことり「真姫ちゃん…?」

真姫「な、何か?」

ことり「ポニョ、弾けるようになった?」

真姫「弾いたことないわよ。そんなの…」

ことり「アハハ。…そっか」

真姫「…弾いたら、また歌ってくれるの?」

『じゃあ、ことりがうたってあげる♪』

ことり「やっぱり、真姫ちゃんだったんだ…西木野さんって、どこかで聞いた気がしてたんだ」

真姫「…私は、ずっと覚えてたけど」

ことり「…ごめんね?」

真姫「謝るようなことじゃないでしょ。親戚じゃないし、友達…でもないし」

ことり「お友達になってくれたんじゃなかったっけ?」

真姫「さあ…忘れたわ。そんな昔のこと…」

ことり「今は、どう?」

真姫「…別に///」プイッ

真姫(私が、何もできずモヤモヤしてる間に…気まぐれな小鳥みたいに飛んできた彼女は、簡単に私たちの関係を変えてくれた)

真姫(違う教室で、二人の間には幾つもの壁があって。だけど、まるで…私が感じてた距離なんて、翼があれば関係ないと言うように)

ことり「知らない曲だぁ…」

真姫「ラ・カンパネッラ。これもリストよ」

ことり「えーと…小鳥に説教する人?」

真姫「説教する人じゃないけど、作曲者が同じなの」

ことり「へー」

真姫(あの曲は奇跡的に覚えててくれたけど、特段クラシックに興味をもったわけじゃないみたい)


6: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:28:04.29 ID:TW76FraHK

ことり「ピアノ、昔から上手だよね♪」

真姫「趣味でやってるだけだから…本格的にその道を目指してる人ほどじゃないわよ」

ことり「目指してないの?」

真姫「ないわね。私、医者になるの」

ことり「お医者さんかぁ…女医ってカッコいいかも。一度は言ってみたいよね。私、失敗しないので」キリッ

真姫「…」

ことり「あ、あれ?…もしかして知らない?」

真姫「いや、知ってるけど…今は医者になることを失敗しないように考えるのが精一杯よ」

ことり「そっか。でも真姫ちゃんなら、きっとすごいお医者さんになれるよ♪」

真姫(努力していれば、いつかは達成できると思う。…だけど今、私が欲しいのは…努力しても手に入らないもの、かもしれない)

【翌日・屋上】

真姫「興味ないです!」

スタスタ

ことり「待って、真姫ちゃん!」タタッ

海未(“真姫ちゃん”?)

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「え…?」ドン

「きゃ」
ことり「わぁ!?」

ドサ

「いたた…もう、何なの?」
ことり「ご、ごめんなさい…大丈夫ですか?」

海未「…生徒会長」

ことり「え?…あ、ホントだ」

絵里「嘘でも本当でもいいから、早くどいてくれない?」

ことり「は、はいっ><」アタフタ

バタン

海未「生徒会長が…ことりを連れて行ってしまいましたね」

穂乃果「えーっと…これ、どういう状況?」

海未「さあ…?」


7: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:30:20.51 ID:TW76FraHK

【本校舎3F廊下】

絵里「…まったく。屋上から急に駆け出してきたら危ないでしょう?」

ことり「ごめんなさい…」

絵里(ぼんやりした感じの子だと思ってたけど…あんなに焦って駆け出すようなことがあったのかしら?)

絵里「何をしていたの?」

ことり「真姫ちゃんを追いかけようと思って…友達なんです」

絵里「そう…ケンカでもしたの?」

ことり「いえ。ケンカってわけじゃ…でも」

『ただ、やりたくないんです。そんなもの…』

ことり(引き受けてくれると思ったのにな…アイドルみたいな曲は好きじゃないのかな?)

絵里(ケンカで済まないような問題?…だとしたら、生徒会としても放ってはおけないわね)

絵里(高校野球の名門校でさえ“部員同士の暴力沙汰”で大炎上…もし今の音ノ木坂でそんなことが起きたら、ますます廃校が近づくわ)

ことり「あ、あのー?」

絵里「私が仲裁に入るから、心配しないで。相手にあまり強く言い過ぎてはダメよ?」

ことり「はあ」

ことり(よくわからないけど…生徒会長さんが協力してくれるのかなぁ?)

【音楽室】

絵里「…というわけなんだけど」

真姫「その話なら、もう断りました」

絵里「西木野さん。あなたは今、南さんが必要なものを持っていて、南さんを助けてあげられる。そして、どうしてもできない理由があるわけじゃない。…違う?」

真姫「…それは」

絵里「言葉のやりとりだけじゃなく…時には行動で示して、互いの信頼を確かめ合うことも必要なんじゃないかしら?」

真姫「そんなこと…生徒会長には関係ないじゃないですか」

絵里「そうね…私には関係ないけど。西木野さんは、南さんのために何かしてあげたいと思ったことはない?」

『ポニョ、ひける?』
『しらない』
『じゃあ、ことりがうたってあげる♪』

真姫「…」

『お友達になってくれたんじゃなかったっけ?』
『今は、どう?』

真姫(いつも私は、してもらうばかりで…私から何かをしてあげたことって無い)


8: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:33:35.63 ID:TW76FraHK

(・8・)


9: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:40:02.70 ID:TW76FraHK

(・8・)


10: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:40:40.76 ID:TW76FraHK

『真姫ちゃん♪』

真姫(私だって…好き、なのに)

真姫(いや別に、ことりちゃんが私を好きってわけじゃ…って、誰に言い訳してるのかしら///)

【翌日】

絵里「…なに?」

ことり「あの、ありがとうございます…真姫ちゃんを説得してくれたんですよね?」

絵里「あの子の本当の気持ちがどうなのか問いただしてみただけよ。自覚するきっかけさえあれば、いずれ自然にそうなるわ」

ことり「でも…生徒会長さんのおかげです♪」

絵里「…やめてよ///」

パタン

希「エリち…熱でもあるん?」

絵里「ないわよ。…ただ他人の友情に水を差すようなことはしたくないだけ。どのみちスクールアイドルの活動が廃校阻止に結びつくなんて思えないし」

希「まあ、思想や目的が違うからといって相手が仲間割れすればいい!なんて思うこと、普通の高校生にはないよね」

絵里「そうね。変に気負わないで仲良くやっててくれればいいの」

【一年教室】

真姫(でも…曲ができて、ことりちゃんのスクールアイドルの活動も本格化)

真姫(…これって、自分で自分の首を締めてるような…)ハァ

ヴヴヴ

真姫「!」

『今日もこれから練習。筋肉痛が治るヒマもないよ~(>8<)』

真姫「…」クス

『後でマッサージでもしてあげましょうか?』

りんぱな「…」ジーッ

真姫「ヴェぇ…なによ?」

花陽「う、ううん。別に…(あの西木野さんがスマホを見て嬉しそうな顔してるなんて…)」

凛「もしかして、カノジョさんとかー?」

真姫「かの…っ!?ち、違うわよ。友達!」

花陽(あ、友達いるんだ…そうだよね)


11: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:43:57.33 ID:TW76FraHK

【正門】

真姫「…ん」ヴヴヴ

『じゃあ、お願いしてもいいかなぁ?(・8・)』

真姫(本気?…半分冗談のつもりだったけど)

真姫(まあ、簡単なマッサージくらいできるし…私は構わないけど)

『カノジョさんとかー?』

真姫(ことりちゃんにマッサージ…って、別に変な目的じゃないし///)

【神田明神】

真姫「ど、どう?」

ことり「ちょっと楽になったかも…ありがと、真姫ちゃん♪」

真姫「これくらいならいつでもしてあげるわよ」

穂乃果「よーし。海未ちゃんには私がマッサージしてあげる!」

海未「私は筋肉痛ではありませんよ。穂乃果のほうが筋肉痛だとぼやいてたじゃないですか」

穂乃果「それもそうだね…エヘヘ」

ことり「穂乃果ちゃんも真姫ちゃんにマッサージしてもらったら?」

穂乃果「いいの?」

真姫「しないわよ。こと…り先輩は特別」

ことり(…ん?)

穂乃果「そっかぁ…」ガクッ

海未「雪穂にしてもらうと言ってませんでした?」

穂乃果「頼めばしてくれるけど…雪穂、すぐ“お姉ちゃん汗くさい”とか“脚太くなったんじゃない?”とか言うんだもん」

海未「お疲れ様でした」

穂乃果「またねー!」

ことり「…ねえ、真姫ちゃん?」

真姫「なに?」

ことり「私のことは先輩って呼ばなくてもいいよ」

真姫「でも先輩だし…」

ことり「私は特別、でしょ?」

真姫「そ、それは…何ていうか、その…///」


12: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:45:50.82 ID:TW76FraHK

ことり「昔みたいに呼んでくれたらいいのに♪」

真姫「言うほど呼んでないわよ…」

真姫(ことりちゃんって、誰に対してもこうなのかしら?…それとも)

ことり「真姫ちゃん♪」

真姫「な、なに?」

ことり「呼んでくれない…」シュン

真姫「ことり…先輩?」

ことり「ぶー」

真姫「…ことりちゃん」ボソ

ことり「はい♪」

真姫(友達ってこういうものなの?…なんだか、これって…///)

希「バカップルやな」

真姫「ヴェぇ…副会長。何ですか?いきなり…」

希「とっくに帰った誰かさんの後ろ姿を名残惜しそうに見つめてたやん?」

真姫「い、いや別に…誰のことも見てないし」

希「隠さなくてもいいのに」

真姫「隠してるわけじゃ…」

希「ま、ウチにはそれでもいいけどね?…相手には素直に気持ちを伝えたほうがいいんやない?」

真姫「隠してる気持ちなんてないってば。大きなお世話!」

スタスタ

真姫(バカップルなんて…かりに私がそのつもりでも、ことりちゃんは違うわよ)

『私は特別、でしょ?』

真姫(今のままで充分、友達でしょ?…そりゃ、高坂先輩や園田先輩ほどいつも一緒には居られないけど)

【翌日・音ノ木坂】

真姫(用もないのに、つい学校に来ちゃった…)

真姫(ことりちゃんたち、もう練習してるのかしら?…邪魔するのも悪いし、どうしよう…)

真姫「…」ハァ

「…いや、どいてくれない?」

真姫「え…?」

「部室の前で溜め息つかないでよ。…何か用?」


14: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:48:13.77 ID:TW76FraHK

真姫「あ、あれ?…ここ、何?(ボーッと歩いてたら、いつの間にか知らない場所に…)」

「だから部室だって。用がないならどいて」

真姫(三年生か…小さいから先輩とは思わなかった)

真姫「休みの日も来るんだ…何の部活ですか?」

「何、見学?…アイドル研究部よ」

真姫「アイドル…?」

「なによ。悪い?」

真姫「じゃあ、スクールアイドルとか…」

「そーね。興味あるの?」

真姫(アイドル研究部なんて知らなかった…ことりちゃんのファンとか?)

パタン

真姫(ヴェぇ…何この部室。…物置?)

「そのへん適当に座って」

真姫「はあ」ガタ

「名前は?」

真姫「西木野真姫」

「私は矢澤にこ。部長よ」

真姫「ほかの部員は…?」

にこ「…いないけど」

真姫「一人…で、普段は何してるんですか?」

にこ「アイドルの研究よ」

真姫(まあ、アイドル研究部って言ってたし…)

真姫「こ…μ'sは?あの人たちとも知り合いですか?」

にこ「知らないわよ」

真姫(アイドルに興味がある先輩…か)

『まあ、四人でも部活はできないし…』

真姫(これって、チャンスだったり?…この人がμ'sに入れば四人で、あとは…)


15: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:53:56.76 ID:TW76FraHK

にこ「で?…あんた、アイドルに興味あるの?」

真姫「えーと…μ'sっていうか、南先輩には興味ありますけど」

にこ「趣味悪いわね。あんなのやめときなさいって」

真姫「…どうして?」

にこ「今だけでしょ?ああいうタイプはどうせすぐやめちゃうわよ。恋人でもできたら…」

真姫「できたらってことは、今はいない?」

にこ「さあね。…何あんた、狙ってんの?」

真姫「ち、違うわよ。ちょっと気になっただけで…」

にこ「ふーん。まあ、誰とくっつこうが私には関係ないけど」

真姫「先輩は興味ないんですか?」

にこ「一応チェックはするわよ。一応ね。何かわかったら教えてあげようか?」

真姫(連絡先を交換してもらった…)

にこ「あんたの動機は不純だけど、どうせほかに部員もいないし。気が向いたらいつでも来なさい」

真姫「はあ。ありがとうございます…」

にこ「ま、頑張んなさい。何だったら応援してあげる。あんただけ特別にね」

真姫「…応援?」

にこ「南ことりを狙ってんでしょ?」

真姫「だから違うって…」

にこ「ふふふ。どうかしらね?」

真姫「…もう///」

『南さんのために何かしてあげたいと思ったことはない?』
『素直に気持ちを伝えたほうがいいんやない?』

真姫(なんでこう、おせっかいな先輩が多いのかしら…まったく)

真姫(ことりちゃんの気持ちは、ことりちゃんしか知らないはずだし…先輩の言うことだからって)

真姫(あの人たちだって別に、恋愛に関して先輩って感じはしないものね…)

真姫「…」コンコン

絵里「はーい。どうぞ」

真姫(…いるんだ)


16: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:56:10.35 ID:TW76FraHK

【生徒会室】

ガチャ

真姫「…失礼します」

絵里「あ。西木野さんだったの…なに?」

真姫「生徒会って休日も活動してるんですか?」

絵里「別に強制じゃないけどね。希は今日もバイトだし」

真姫「そうなんだ…あの、変な質問してもいいですか?」

絵里「答えるかどうかは内容によるけど…どうぞ」

真姫「生徒会長は…恋人っています?」

絵里「…は?」

真姫「あ…いえ。答えたくなければ別に…すみません」

絵里「いないけど…どうしてそんな質問を?」

真姫「(いないんだ…)いや、深い意味はないです」

絵里「あ、そう。…あなたこそ、南さんとはうまくいってるの?」

真姫「そ、そんなんじゃないですよ。ことり…南先輩とは」

絵里「そんなって…私は何とも言ってないけど」

真姫「え。…あ、いや…そうじゃなくて///」カァァ

絵里「名前で呼び合うような仲なんでしょ?…いいわね」クス

真姫「ホントに何もないですよ。名前で呼ぶのだって恥ずかしいっていうか、慣れない感じだし」

絵里「私は希のことは普通に呼び捨てだけど…友達だから」

真姫「はあ」

絵里「それが恥ずかしいってことは“そんな”意識してるってことじゃない?」

真姫「うぐっ…」

絵里「南さんも、たとえば高坂さんや園田さんとあなたではいろいろ違うように見えるけど」

真姫「それは…私は年下で、付き合いも浅いし」

絵里「だとしても…少なくとも南さんはあなたを特別に思ってるんじゃないかしら?」

真姫(この人だって恋人はいないんだし…いや、それとことりちゃんのことは関係ないけど)

パタン

真姫(…人の言うことがアテになるとか、ならないとか…そんなの結局、言い訳でしかない)


17: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 00:59:05.55 ID:TW76FraHK

【屋上】

ヴヴヴ

ことり「ん?」

『少し時間ある?』

ことり(真姫ちゃんだ♪)

『今日もマッサージしてくれるの?(・8・)』

【夕方】

ことり「ありがと♪…ね、真姫ちゃんも来てくれる?」

真姫「ライブ?」

ことり「うん」

真姫「もちろん行くつもりだけど…」

ことり「よかったぁ♪」

ことり(ライブが終わったら…かな。今は練習に集中しなくちゃ)

ことり(…でも、ライブより緊張しそう…今考えただけで、こんな感じだし)ドキドキ

真姫(高坂先輩と園田先輩は先に帰って、二人きりなのに…何をどう言ったらいいのかわからない)

ことまき「…///」ドキドキ

にこ(…何やってんのよ。どんくさい…)ヤレヤレ

【また翌日・部室】

真姫「いや、今はちょっと…μ'sの活動の邪魔はしたくないし」

にこ「バカね。ライブが終わって、物好きな奴が増えたらどーすんのよ?モタモタしてたら知らないモブに持っていかれるわよ」

真姫「モブって…」

にこ「先手打っといたほうが絶対いいって。もしそれでうまくいったら、周りはともかく本人にとっては大きなプラスになるわ」

真姫「うまくいかなかったら?」

にこ「その気がないんだったら、あんたはともかく向こうは引きずったりしないでしょ。あのレベルなら何とも思ってない相手をフるくらい日常茶飯事だって」

真姫「…なるほど」

にこ「ま、あんたが傷つきたくないっていうなら仕方ないけど?…それ以外のリスクなんて限りなくゼロに等しいわよ」

真姫(そうかもね…躊躇するのは自己防衛でしかないのかも)


18: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:05:58.39 ID:TW76FraHK

にこ「…つーか、なんでこんな話してんのかしらね。ひとの恋路なんてどうでもいいっての」

真姫「応援してくれるって言ってたじゃないですか」

にこ「まあね。…なんか放っとけないっていうか…変な身内感ってあるじゃない?売れないアイドルだからこそ見守るような気持ちっていうか」

真姫「全然わからないわよ」

にこ「とにかく…普通のアイドルなら恋愛なんて言語道断だけど、南ことりに関しては相手があんたなら特別に応援してあげる。感謝しなさいよ?」

真姫「それはどうも…」

真姫(ライバルが増える前にっていうのも自分の都合だと思うけど…)

『お友達になってくれたんじゃなかったっけ?』

真姫(今度こそ、私から言わなきゃ。いつも受け身ばっかりなんて、カッコ悪いじゃない?)

【ライブ前夜・神田明神】

ことり「マッサージなら今日は大丈夫だけど…」

真姫「いや、そうじゃなくて…ちょっと話があるの」

ことり「大事な話?」

真姫「えーと…結果次第ではそうなる、かな?」

ことり「?」

真姫「十年前に初めて会ったときから…いや、会わなくなったことで意識しだしたのかもしれないけど」

ことり「私が真姫ちゃんの家にお邪魔したときのこと?」

真姫「そう。私は“小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ”を弾いて…」

ことり「なつかしいね♪あの頃から真姫ちゃんピアノ上手だったよね」

真姫「ま、まあピアノのことはいいんだけど。…でも、あの曲を弾くたびにあなたを思い出してた」

ことり「それが会わなくなってからのこと?」

真姫「うん。それで音ノ木坂に入って、あなたに会えるかもって思ってたら、運よく高坂先輩が現れて」

ことり「穂乃果ちゃんが引き合わせてくれたんだ?」

真姫「まあ…今思えば、生徒数も少ないし、どのみち会えたような気もするけど」

ことり「アハハ…そうかもね」

真姫「けど、どうしてもあなたに会いたかったから…最初は気づいてもらえなくて正直少し凹んだけど」

ことり「ごめんなさい…」

真姫「あ、いや。そんなことが言いたいんじゃなくて…私、高坂先輩や園田先輩がうらやましくて」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんが?」

真姫「ええ。あの二人よりも、私のほうが…あなたと仲良くなれたらって」


19: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:08:00.37 ID:TW76FraHK

ことり「…それは、友達…として?」

真姫「っ…それもある、けど」

ことり「…真姫ちゃんのせいだからね」

真姫「ことり…ちゃん?」

ことり「ライブが終わるまで我慢するつもりだったのに…」

真姫「な、何…を?」

ことり「えいっ」ギュ

真姫「ヴェぇ!?…ちょっ、何!?///」

ことり「私、ボケてるとか天然だとか、何も考えてないみたいに言われることがあって」

真姫「そ、そう?」

ことり「だから…ハッキリ言ってくれなきゃ、わからないよ?」

真姫「…好きよ。友達かどうかなんて関係ない。あなただけが私の特別。できれば…ずっと一緒にいたい」

ことり「なんか…告白を通り越してプロポーズみたいだよ?///」

真姫「…返事は今すぐじゃなくてもいい…っていうか、嫌なら忘れ」
ことり「忘れたりしないよ。忘れたくない…今度こそ」

真姫「…思い出として?」

ことり「二人一緒の思い出を…これから作っていくパートナーとして、かな?」

真姫「それって…」

ことり「うん。私も、真姫ちゃんが好き…大好き♪」ギュー

真姫「…ことり///」

【翌日・講堂】

にこ「…」ジーッ

真姫「…いや、なんでそんなところに隠れてるのよ…」

にこ「あんたの恋路を邪魔したくないからね。私は居ないことにしといてくれる?」

真姫「別に、先輩と一緒に来たくらいで誤解なんてされないって…」

にこ「いいから。あんたはもっと目立つとこに座りなさい」

真姫「まあいいけど…ありがと」

にこ「何がよ?」

真姫「応援っていうか、後押ししてくれたから…」

にこ「フン…もうハッピーエンドのつもりでいるなら甘いわよ。しっかり捕まえときなさい」

真姫「わかってるわよ…」


20: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:12:20.70 ID:TW76FraHK

(・8・)


22: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:17:39.04 ID:TW76FraHK

絵里「西木野さん」

真姫「あ、どうも。会長も来てたんですか」

絵里「生徒会長として、しっかり見届けないとね。あなたが夢中になるくらい魅力的な人がステージに立つみたいだし?」クス

真姫「惚れないでくださいよ?」

絵里「あなたと違って、三人平等に見るつもりだから大丈夫」

真姫「会長にもお世話になりましたね…ありがとうございます」

絵里「私は何もしてないわよ」

真姫(このとき…私は少し浮かれていたと思う。限られた知り合いしか来ていないことに気づいたときには…もう幕は上がっていた)

\アイセー♪/

真姫(ステージの上でひときわ輝く彼女に見とれて…でも、広すぎる客席の空間の存在感がつきまとう)

真姫(曲を作っただけの私でさえ、いたたまれない気持ちになる…多分、ことりはもっと…)

パチパチ…

にこ(…ま、こんなものね)

絵里(思ったより悪くはなかったけど…)

真姫(ことり…)カシャシャ

ことり「真姫ちゃん。一緒に帰ろう♪」

真姫「…ええ」

ことり「そういえば真姫ちゃん、カメラ持ってたね」

真姫「うん。せっかくだから撮っておこうと思って…その、衣装。似合ってたわ」

ことり「えへへ。ありがと♪作る方も頑張ったし、見てもらえてよかった」

真姫「その、見てる人がもう少し多いとよかったんだけど…」

ことり「そうだね…人を集めるって難しいんだなぁ」

『南さんが必要なものを持っていて、南さんを助けてあげられる』

真姫(曲を作るのは、頼まれればいつでもできるけど…それだけで本当に、ことりを助けられるの?)

ことり「まだまだ、頑張らなきゃいけないのはわかってるんだけど…ね」

真姫「ことり?」

ことり「ほら、連休があるでしょ?…ちょっとくらいは遊んだりしたいなーって」

真姫「…デート?」

ことり「うん♪」

真姫(そうね…頑張るだけで何とかならないときは息抜きも必要か。平気そうに見えても落ち込んでるなら、気分転換になれば…)


23: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:19:21.62 ID:TW76FraHK

真姫(でもデートって、どこへ行けばいいのかしら…今まで、一緒に遊びに行く友達もいなかったのに)

『バカップルやな』
『希は今日もバイトだし』

真姫(副会長ならバイトもしてるみたいだし、いろいろ遊びに行ったりしてるわよね…?)

【神田明神】

希「惚気話でも聞かせに来たん?」

真姫「違いますよ。デートってどこへ行けばいいのかと思って…」

希(やっぱり惚気やん)

希「女の子同士やし、南さんに任せてもいいんやない?」

真姫「ことりが行きたいところ?」

希「そう。一人で勝手に全部決めても、それが相手にとってベストとは限らないわけやし」

真姫「…なるほど」

希「まあ、せっかくウチに会いに来てくれたんやから、ウチのおすすめも教えてあげる」

【五月三日・西木野邸】

ことり(真姫ちゃんち、久しぶりだなぁ…今見ても充分大きいけど、小さい頃はもっと大きく感じたよね)

真姫ママ「いらっしゃい。ことりちゃん♪」

ことり「あ、はい。こんにちは…お邪魔します」ペコ

真姫ママ「そうよね。真姫ちゃんが高校生だし、ことりちゃんも高校生なのね…」

ことり「はあ」

真姫ママ「ずっと真姫ちゃんのお友達でいてくれてよかったわ。あの子、中学の頃は誰もお友達を連れて来たりしなくて…心配してたのよ」

ことり(お友達…と言っていいのかなぁ。恋人ですって言ったらびっくりしちゃうかな?)

真姫「ことり。来てくれてありがと」

ことり「ううん。私が言い出したことだし…」

真姫「園田先輩、何か言ってなかった?」

ことり「海未ちゃんも、今は休息も必要だって言ってたよ」

真姫「そう…それならよかった」

真姫(私と付き合ったことで練習に身が入らない、とか言われないようにしなきゃね)

真姫「それで、今日どこか行きたいところはある?」

ことり「えーとね、真姫ちゃんの家でゆっくりお話したいなって思ってるんだけど…」

真姫「家で?…でも、せっかくの休日だし…」


24: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:25:14.23 ID:TW76FraHK

ことり「真姫ちゃんにとってはいつもの家だけど、私は久しぶりだし…ほら、二人が出会った思い出の場所でもあるじゃない?」

真姫「そうね…」

真姫(ママが理事長と友達で、理事長がことりを連れてきてくれたから…私はここでことりと出会えた)

ことり「昔からあるよね。このピアノ…なつかしいな」

真姫「ポニョでも弾きましょうか?」

ことり「ふふふ。それも悪くないけど、あのとき弾いてくれた曲がいいな♪」

ことまき「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」

真姫「ふふっ」
ことり「えへへ」

真姫(弾くたびにいつもことりを思い出してた、この曲…ことりも覚えてて、私だって気づいてくれた)

ことり(昔より上手になってるからかな。たぶん細かい表現が少し違って…でも、楽しそうに弾いてる横顔が好き)

真姫「…ことり?」

ことり「照れないで呼んでくれるようになったね♪」

真姫「ま、まあね(…“ことりちゃん”より“ことり”のほうが呼びやすい)」

真姫「でも、ことりに説教するのは園田先輩のイメージ…」

ことり「海未ちゃんの曲!?」

真姫「ふふふ…まあ、ことりより高坂先輩のほうが説教されてそうね」

ことり「アハハ。…ところで」

真姫「ん、なに?」

ことり「その写真…なんで飾ってるの?」

真姫「えーと…気に入ってるから」

ことり「嬉しいけど恥ずかしいよ///」

真姫「写真のことりは堂々としてるわよ?」クス

ことり「ずるいよ。真姫ちゃんも一緒に撮ろう♪」

真姫「…私の写真?」

ことり「うん。真姫ちゃんと二人で写ってるのがいいかな♪」

真姫「私はいいわよ。ことりだけ撮りたい」

ことり「ダメー!私が私の写真持ってても意味ないもん」ブー

真姫「まあ、ことりが欲しいなら撮るけど…」


25: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:26:51.88 ID:TW76FraHK

ことり「えへへ。これから二人一緒の思い出、いっぱい作ろ♪」

真姫「そうね…明日はどこか出かけない?」

ことり「うん。行きたいな♪練習、明日もお休みにしてもらえるかなぁ…」

真姫「練習があったら、そっと近づいてさらって行くわよ」

ことり「真姫ちゃん///…海未ちゃんに怒られちゃうよ?」

真姫「後で謝るわよ。穂むらのお菓子でも持って」

ことり「そっか。…ふふふ」

真姫(途方もない試練に挑む彼女を陰で支える…そんなつもりでいたけど)

【後日】

花陽「μ'sのメンバーにしてください!」

ことり「二人はどうするの?」

りんまき「え」

真姫(ことりの力にはなりたいけど、私がμ'sに入るなんて考えたこともなかった)

真姫(けど…ほとんど彼女と接点のなかった、クラスメイトにまで先を越された気がして)

ことり「これで、もっと一緒にいられるね♪」ギュ

真姫「まあ…ね」

ことり「後悔してる?」

真姫「することもあるかも…まさか、私がアイドルなんて」

ことり「でも真姫ちゃん可愛いし♪」

真姫「ことりのほうが可愛いわよ。…ホントは独り占めしたいと思ってるんだから」ボソ

ことり「してるでしょ?」

真姫「もっと二人の時間が欲しかったから…」

ことり「勢いで入っちゃったんだ?μ'sに」

真姫「…うん///」

ことり「結構大変だよ?練習」

真姫「わかってるわよ(…いつも見てたから)」

ことり「えへへ。でも嬉しい♪」

真姫(まあ…何とかなるかな。ことりと一緒なら)


26: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:28:56.70 ID:TW76FraHK

【翌朝】

真姫「…」ゼーハー

凛「二人とも遅いにゃ。凛は二往復しちゃうよー?」タタッ

真姫(黙って走りなさいよ、体力お化け…)

まきぱな「」グッタリ

ことり「真姫ちゃん。お疲れさま」

真姫「…ことり」

真姫(体力の差は何ともならないわね…すでに少し後悔してるかも)

ことり「歩ける?…マッサージしてあげようか?」

真姫「いや、大丈夫。居てくれるだけで充分よ」ギュ

ことり「そっか。…エヘヘ」

凛「バカップルにゃ」

花陽(いいなぁ…)

真姫(本当に…ことりがいるのといないのとでは気分が全然違う。気持ちの問題っていうのは誇張でも何でもなくて、実際に何らかの物質が出てプラスの効果を生むものだし)

ことり「疲れが取れる入浴剤、作ってみたの。よかったら使って」

真姫「ありがと…作った?」

穂乃果「ことりちゃんはすごいんだよ。いろいろ作ってくれるんだ♪」

海未「ことりの作った目覚まし時計で穂乃果の寝坊も減りましたし…」

真姫「へー。そんな物まで…」

海未「この“温泉の素”もよく効くんですよ」

穂乃果「二人で入れば効果倍増だよね?」ムフフ

ことまき「えっ」

真姫「二人でって…お風呂?」

海未「穂乃果は雪穂と入るのですか?」

穂乃果「そうだけど、そうじゃなくて。ことりちゃんと真姫ちゃんが」

ことり「いや、でも一緒に住んでるわけじゃないし…」

真姫「そ、そうよ。一緒に入ったことなんてないわよ」

穂乃果「えー?…あれ、でも泊まったんだよね?」

海未「そうなのですか?」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん」


27: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:34:21.35 ID:TW76FraHK

真姫「あること無いこと言いふらさないで!」チョップ

穂乃果「いたっ><」

真姫(ことりって柔らかそうっていうか、実際マッサージしてても柔らかいっていうか…)チラ

ことり「…///」

真姫(って、何考えてるのよ///)

ことり(でも…恋人、なんだよね)

希「ふむふむ…どうやら若干の進展が見られる模様」

にこ「真面目そうに見えて案外やるわねー」

絵里「や、やめましょうよ。あまり勘繰ったりするのは…」

希「エリちは気にならない?」

絵里「それは…ちょっとは気になるけど」

にこ「実情を知ってたほうが応援しやすいでしょ?」

希「そうそう。占いでわかることにも限りがあるし」

絵里(こんなことしてる場合じゃ…でも気になる)

真姫(なんだか妙に視線を感じるわね…)

【六月】

ザァァァ…

ことり(今日の練習は雨天中止)

真姫「ことり。帰りましょ」

ことり「真姫ちゃん、傘は?」

真姫「いらないわよ。迎えの車を呼ぶから」

ことり「あ、あの…でも」

真姫「なに?」

ことり「その、歩いて帰ったほうが一緒にいられる時間が長いし…」

真姫「そ、そうね…でも私、傘ないけど」

ことり「だから…私の傘で、ね?」

真姫「…濡れない?」

ことり「もっとくっついて」ギュ

真姫(思ったより恥ずかしい…///)


28: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:37:06.38 ID:TW76FraHK

(・8・)


29: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:37:44.74 ID:TW76FraHK

ことり「えへへ。恋人って感じでしょ?」

真姫「そういうものなの?…ペアで傘を買っても良さそうだけど」

ことり「それはそれ、これはこれ」

真姫「そ」

真姫(…まあ、こういうのも悪くはないわね///)

ことり「練習は遅れちゃうけど、梅雨に入ると二人でいられる時間が増えるよね」

真姫「そうね…出かけられる場所も限られてくるけど」

ことり「お家でのんびりしようよ♪」

真姫「いいけど…そういえば、ことりの家には行ってないわね」

ことり「真姫ちゃんちのほうが広いし、ピアノもあるし…」

真姫「ピアノなら学校にもあるじゃない。いつでも弾けるわ」

ことり「まあ、そうなんだけど…」

真姫「もしかして、何かマズかった?…理事長に反対されてるとか」

ことり「そんなことない…と思う。真姫ちゃんと恋人だよって言ったわけじゃないし」

真姫「まあ…私も家族とかにそこまで言ってないけど」

真姫(付き合ってたらいずれわかることよね。ママはああいう人だから大丈夫だと思うけど、理事長はどうなのかしら…)

ことり「えーと…じゃあ来る?」

真姫「ことりが良ければ行ってみたいわね」

ことり「ん。わかった…私も来てほしいし」

ことり(みんなのために入浴剤を。穂乃果ちゃんに目覚まし時計を…今までいろいろ作ったけど、今こそ実力が試される時!)メラメラ

真姫「ことり?…どうかした?」

ことり「真姫ちゃんはお泊まりの準備してきて!」

真姫「泊まるんだ…いいけど。でも傘…」

ことり「私、もう一本持ってるから!」シャキン

真姫(二本あるんだ…私と相合い傘で帰るためにしまっておいたの?)クス

真姫「じゃあ、後でね」

ことり「うん」

ことり(急いで買い出しに行かなくちゃ!)

ザァァァ…


30: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:42:00.50 ID:TW76FraHK

真姫「!?」ズルッ

真姫「…っと」ザッ

真姫(危ない…足元が滑るわね。雨の日に歩いて帰るなんて久しぶり)

真姫(けど…可愛い傘ね)クス

真姫(ことりが隣にいればもっといいけど…ことりの傘をさして歩くのも楽しい)

【都内某スーパー】

ことり(これと、これ…こんなもんかな)

ことり(あ…でも苦手な物とかないかな?…真姫ちゃんに訊いておいたほうが)

店員「どうぞ?」

ことり「あ、はい」

ことり(後でいいよね。苦手な物だけ入れなければいいんだし)

【外】

ポツ ポツ…

ことり(よかった。雨、止みそうな感じ)

【南家】

真姫「買い物?」

理事長「ええ。なんだか張り切ってるみたいだったわよ」

真姫(もしかして私のため?…言ってくれれば荷物くらい持つのに)

\アイセー♪/

ことり「あ。真姫ちゃん?…うん。…え?近くにいるの?」

パパパー

ことり「!?」

ガシャ

『ことり?…ことり!』

真姫(電話、切れてない…わよね?…何か変な音がしたけど…)

真姫(…まさか)ゾク

タタッ


31: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:46:58.67 ID:TW76FraHK

(・8・)


32: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:47:35.77 ID:TW76FraHK

真姫「ことり!」

ことり「真姫…ちゃん」

真姫「大丈夫!?ケガとかは…」

ことり「私は大丈夫…だけど」

真姫「もう!気をつけなさいよ。雨が止んでも道路は濡れてて滑るんだから」

ことり「…」グス

真姫「ヴェぇ!?…な、泣かないでよ。どこか痛い?」

ことり「卵が…」

真姫「たまご?」キョトン

【再び南家】

真姫「そんなことで泣かないでよ。まぎらわしい…」

ことり「だって、今買ってきた卵を割っちゃうなんて…こんなこと何年も無かったもん」プクー

真姫「悪かったわ。変なタイミングで電話かけて…」

ことり「あ、ううん。電話は私からするつもりだったの。真姫ちゃん、苦手な食べ物ってある?」

真姫「特にないわよ。強いて言うなら…みかん」

ことり「みかん?」

真姫「ええ」

ことり「ほかには?」

真姫「無いわ。常識の範囲の食べ物ならね」

ことり「そっか。よかった…」

真姫「何を作ってくれるの?」

ことり「エヘヘ。できてからのお楽しみ♪」

真姫(彼女の手料理か…いいわね///)

理事長「μ'sに入ったんですって?」

真姫「ええ。まあ…花陽と凛と一緒に」

理事長「三人増えたのよね?…なんだか、ことりはあなたの話をすることが多くて…やっぱり歌が上手だから特別期待してるのかしら?」

真姫(特別…ね///)


34: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:50:35.22 ID:TW76FraHK

ことり「できたよー♪」

真姫「いい匂い…美味しそうね」

理事長「タンドリーチキン?」

ことり「うん♪」

りじことまき「いただきます」

真姫「…」モグモグ

ことり「ど、どうかなぁ?結構うまくできたと思うんだけど…」

理事長「おいしい♪」

真姫「うん。美味しい…けど」

ことり「けど?」

真姫「何か、ひと味足りない気がする…」

理事長「ああ、それは多分…」

真姫「にんにく?」
理事長「にんにく」

ことり「うぐっ…にんにくを使わないタンドリーチキンだってあるもん。…ほら、このレシピとか」

真姫(有名な調味料メーカーのレシピね。確かに、このレシピだとにんにくが入ってない)

ことり「卵が減ってなければオムライスか親子丼になる予定だったのに…」ブツクサ

真姫「そんなに卵使うの?」

理事長「ことりは普段は洋菓子しか作らないものね」

ことり「お、お母さん!」

真姫「そうなの?」

真姫(まあ、私は全然料理しないから人のこと言えないけど)

ことり「できないわけじゃないよ。ただ、ほら…中華やイタリアンとか、にんにくを使うレシピが多くて。洋菓子なら全然使わないし」

真姫「もしかして…にんにくが苦手?」

ことり「…うん」

真姫(普段しない料理を私のために?…それって、すごく恋人っぽい///)

ことり「でも、このプリンは自信作だから!」

真姫(あ、やっぱり洋菓子もあるんだ)

真姫「ん。おいしい♪」

ことり「洋菓子なら任せて!」ドヤァ

真姫(私も努力するべきかしら…アイドルなんかに比べたら、まだ料理のほうが向いてそうな気もするし)


36: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 01:52:50.69 ID:TW76FraHK

トプン ザバー

ことまき「ふー」

真姫(ホントに一緒に入っちゃった///)

ことり「えっと…ごめんね。狭くて」

真姫「いや、いいんじゃない?…近くて」

ことり「そうだね。自然とくっついちゃう♪」ムギュ

真姫「わざわざくっつかなくても…///」

ことり「真姫ちゃんちのお風呂みたいに広くないからしょうがないよ♪」

真姫「こ、この入浴剤…あったまるわね?」

ことり「え?…いや、夏仕様だから保温効果はそうでもないけど」

真姫「あ…そ、そう」

真姫(ことりとくっついてるから顔が熱く感じるだけね///)

ことり「エヘヘ。真姫ちゃんの胃袋も掴めたかなぁ?」

真姫「そうね。料理上手みたいだし…私は料理って全然しないし」

ことり「しないんだ?お料理も楽しいよ♪」

真姫「ことりと一緒なら何でも楽しくなりそう」

ことり「私も…真姫ちゃんと一緒なら何だってできちゃう気がするなぁ♪」

真姫「何でも…?」

ことり「真姫ちゃん…」

ことまき「…」ドキドキ

チュ

ことり(私にとって真姫ちゃんはやっぱり特別で。だから…黙ってても何となくわかっちゃうかも)

真姫(今は、まだ…堂々と恋人ですって誰にでも言えるわけじゃないけど)

ことり(でも…ずっと一緒にいれば、少しずつ)

真姫(“恋人”らしくなっていけるかな?)



おわり


37: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 02:06:30.67 ID:MB2Fb2Mg0

乙(・8・)


38: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2018/06/12(火) 02:40:35.06 ID:0V04dBXs0

最高だわ


引用元: ・http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1528729834

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この記事へのコメント

  1. 名無しのラブライバー:2018/06/14(木) 02:27:23

    このシリーズきらい


  2. 名無しのラブライバー:2018/06/14(木) 02:40:52

    謝罪も釈明もなしにだんまりを決め込む「ラブライブ通信」管理人

    問題の記事はこちら↓
    ttps://i.imgur.com/a86KKDJ.jpg


  3. 名無しのラブライバー:2018/06/14(木) 06:17:23

    なげぇしくだらねぇんだよ早くサイト閉鎖しろ


  4. 名無しのラブライバー:2018/06/14(木) 08:56:32

    東京ドーム許していいのか?


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