【ラブライブ!】ことり「でこぼこ7割」海未「そっくり3割」

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1: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:25:18.17 ID:F1lBdFVG

ことり「私たちって」

海未「はい」

ことり「何て言うか……こう……絶妙だよねぇ」

海未「はい?」

ことり「うーん、バランス? 配分? みたいなのが」

海未「何の話してます?」

ことり「でこぼことそっくりが7:3の黄金比の関係なんだよ」

海未「たまにことりは頓狂なことを言い出しますよね……」



2: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:27:18.96 ID:F1lBdFVG

ことり「……っていう話。わかった?」

海未「つまり、私たち二人は相違点と相似点が大体7:3の割合だ、と言いたいわけですか」

ことり「韻踏んでるみたい。流石作詞担当」

海未「話題が逸れています」

ことり「ごめんなさぁい」

海未「ことりと私は性格や嗜好面では対照的なところが多い」

ことり「うんうん」

海未「一方で、二人だけの共通点も確かに存在する、と」

ことり「その割合が7:3の黄金比なのです!」

海未「黄金比ってデザイン等に関係する単語だった思うのですが」

ことり「全然関係ないけど細かいことは気にしない」


3: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:28:49.39 ID:F1lBdFVG

海未「共通点が3割とは、存外に割合が少ない気もしますけど」

ことり「あんまりないでしょ?」

海未「穂乃果の幼馴染み同士、とかあるじゃないですか」

ことり「それは一緒だね」

海未「身長も同じですし」

ことり「同じ高さの目線ってポイント高いと思うの」

海未「何のポイントですか?」

ことり「話逸れたから続けていいよ」

海未「? はあ……」


5: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:30:39.10 ID:F1lBdFVG

海未「正反対な部分は枚挙にいとまがないですね」

ことり「性格とか大体真逆だもんねぇ」

海未「数を挙げるなら、インドア派とアウトドア派、女子的嗜好への関心の有無、将来設計における拠点の国内外……」

ことり「ストーップ! そうやってカウントするのはダメですっ」

海未「何故ですか?」

ことり「こういうのは理屈で考えると面白くなくなっちゃうんだよ?」

海未「それこそ理屈がわかりません」

ことり「この辺り共感できないところもでこぼこポイントかなぁ」

海未「でしたらでこぼこな一例としてカウントを」

ことり「だから数えちゃダメっ! 考えるな感じろっていう世界的に有名な台詞があるんだから」

海未「またそんな無責任な発言をして……」


6: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:32:23.40 ID:F1lBdFVG

海未「とはいえ指摘されると、なるほど納得できますね」

ことり「でしょっ」

海未「割合に関しては要検討な気もしますけど。6:4とか、8:2とも評せるでしょうし」

ことり「むっ。7:3なのっ!」

海未「なぜその割合なのです?」

ことり「……なんとなく」

海未「根拠なしですか」

ことり「いいのっ! だって可能性感じたんだもん」

海未「ことりが黄金比と感じたからといって私にも該当するとは限りませんけど」

ことり「それはほら、でこぼこの比率が高いからちぐはぐなのはしょうがないよ」

海未「ふむ。でこぼこポイントに一つ追加と」

ことり「だぁかぁらぁ……」


7: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:34:16.26 ID:F1lBdFVG

―――


穂乃果「ことりちゃん海未ちゃん帰ろー!」

ことり「はいっ、穂乃果ちゃんの共通幼馴染みが一緒に帰りまぁす」

海未「まだあの話こだわってます?」

ことり「えへへぇ」

穂乃果「? 何の話?」

海未「どうぞお構いなく」


8: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:35:26.44 ID:F1lBdFVG

海未「……そうです、穂乃果はことりと私を見比べてどう感じます?」

ことり「あ、やっぱり海未ちゃんも気になってるんだぁ」

海未「流れで話題に出しただけです。特にこだわってるわけではありません」

ことり「ふぅん? へぇぇ?」

穂乃果「どうって、二人とも人間に見えるとかそういうこと?」

海未「それだと少々規模が大きすぎる答えと言いますか」

穂乃果「じゃ、二人とも音ノ木坂の生徒!」

海未「そうではなくて、より個々のパーソナリティを比較した返答を求めていると言いますか……」

穂乃果「ええー? どういうこと? むずかしいよー」


9: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:36:47.00 ID:F1lBdFVG

ことり「よくでこぼこコンビとか、似た者同士とか言うでしょ?」

穂乃果「うん。あー、そんな感じで似てるか違うかってこと?」

ことり「そっ!」

穂乃果「んー、じゃあ……それなり?」

海未「またどうとでも受け取れる評価を下されてしまいました……」

ことり「やっぱり黄金比だよねぇ。さっすが穂乃果ちゃん!」

海未「それなりは黄金比という意味ではありませんから」

ことり「早く受け入れて楽になっちゃえばいいのに」

穂乃果「で、結局これ何の話???」


10: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:38:26.38 ID:F1lBdFVG

―――


ことり「……あっ。ねぇ見て見て」

海未「どうしました?」

ことり「今回の海未ちゃんの歌詞ね、私の衣装とはコンセプトが全然違うけど、ここは同じモチーフ使ってるの」

海未「おや、本当です。意図せずも同調しましたか」

ことり「7割の中に見え隠れする3割の共通点発見だね。大切にしないと」

海未「またその話ですか。何故それほど気にするんです?」

ことり「なんとなく?」

海未「まるで捉えどころのない……」


11: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:39:14.87 ID:F1lBdFVG

海未「ことりの定義では、私たちはでこぼこコンビと似た者同士、どちらに属するのでしょう」

ことり「どうなんだろぅ」

海未「そもそもどの程度そっくりな割合があれば似た者同士と呼べるのでしょう」

ことり「はっきり決めてるわけじゃないし」

海未「何も考えないまま言ってるんですか?」

ことり「どんとすぃんくふぃーる」

海未「それはもういいです」


12: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:41:15.58 ID:F1lBdFVG

海未「着想がフィーリングのわりに7:3が黄金比という主張は揺るがないんですね」

ことり「そこは譲れないポイントだからねっ」

海未「黄金比、なんて大仰に称すからには、完璧とか最高といったニュアンスを含んでいるわけですよね」

ことり「だねぇ」

海未「根拠は?」

ことり「……なんとなく?」

海未「でしたら素直に納得できません。理屈がわかりませんし」

ことり「えぇ~いいでしょ受け入れるくらい」

海未「そこまでこだわる話でもないでしょうに」

ことり「んみちゃんおねがぁい」

海未「もう……わかりましたよ。ことりはズルイです」

ことり「わぁい」


14: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:42:52.26 ID:F1lBdFVG

―――


絵里「……で、振りつけの変更案だけど。何かある?」

ことり「衣装考えるとスカート翻すようにしたいなぁ。くるくるって」

海未「直前の静かなパートから盛り上がるサビに転ずる箇所なので、ダイナミックな動きには賛成です」

絵里「そうねえ。似た意見が続いたし、そうしましょうか」

真姫「代替案考えるにしてはスムーズに決まったわね」

ことり「貴重なそっくり3割の目が出たからねっ」

海未「またそれですか」

真姫「何の話してるの?」

ことり「ふふふ~」


15: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:44:18.12 ID:F1lBdFVG

凛「あ、また今日も美味しそうなの飲んでる」

ことり「今朝見つけて一目惚れしちゃったの~」

花陽「新商品だよね。私も明日買おうかなあ」

凛「海未ちゃんはいつも同じの飲んでるよねー」

海未「練習中の水分補給ですから、最適なドリンクを決めています」

ことり「私は疲れてるときに好きなもの飲みたいし、毎日迷っちゃう」

花陽「真逆な考えだけどどっちの意見もわかるなあ」

凛「そんな真逆な二人のドリンクを両方とも所望するにゃ」

ことり「いいよ。はいっ」

海未「もう、今日だけですよ?」

花陽「態度はバラバラだけど優しいのは一緒だね」

凛「やったー! いただきまーすごくごくごくごくごく」

海未「飲み過ぎですっ!」


16: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:45:37.41 ID:F1lBdFVG

海未「……ですから、こちらの振りつけ案だとまた衣装の修正が必要になるのでしょう?」

ことり「でも絶対こっちのダンスの方がカワイイし、衣装は私が頑張ればいいだけだよ」

海未「ことりに更なる負担を課すことが心配なんです」

ことり「だからそこは私が我慢すれば平気だもん」

海未「どうしてもと言うのならやはり私も手伝います」

ことり「そうしたら海未ちゃんの方が大変になっちゃうからってさっき話して」

にこ「はいはいストーップ。二人ともヒートアップしすぎ」

希「一旦冷静になろっか。じゃないと話もまとまらへんよ?」

ことり「うん……ごめんね」

海未「いえ、私も熱がこもってしまい……」

にこ「クリエイター勢のこだわりか知らないけど、一度意見がズレるとずっと平行線状態ね」

希「互いのこと思い合ってるところは同じなんやけどねえ」


17: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:47:19.15 ID:F1lBdFVG

穂乃果「最近ああいうのよく見るんだよねー」

にこ「ああいうのって?」

穂乃果「二人ともでこぼこだけどそっくりなところもある、ってヤツ」

花陽「確かに正反対な二人に見えるけど、色々と似てたり同じだったりするよね」

凛「二卵性そーせーじみたいなやつでしょ!」

真姫「その例えは多分違うから」

絵里「穂乃果としてはでこぼことそっくり、どっちの二人がいい?」

穂乃果「そうだなー……どっちも好きかな!」

希「平和な感想やね」


18: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:50:15.91 ID:F1lBdFVG

―――


ことり「コンビ名考えたの」

海未「突然どうしました?」

ことり「その名もナナサンガールズ!」

海未「ん。また例の話ですか」

ことり「私たちの黄金比が入った素敵な名前でしょ?」

海未「何故そこまでこの話題で盛り上がっているのか未だに理解できないのですが」

ことり「わからないのも仕方ないよ。でこぼこの割合の方が高いんだもん」

海未「その納得のされ方もどうかと……」


19: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:52:05.67 ID:F1lBdFVG

海未「仮に名づけるなら、ゴーゴーガールズはどうですか?」

ことり「むっ。海未ちゃんは私たちがでこぼこ5割そっくり5割って思ってるってこと?」

海未「いえ、単に語呂が良いかなと。GOGO! って」

ことり「代案は却下です。残念無念」

海未「むむっ。何故です?」

ことり「でこぼこと同じくらいそっくりがあったら良さがなくなっちゃうよ」

海未「良さとは?」

ことり「真逆なところばかりの噛み合わない二人、けど内側に秘めた大切な思いは一緒なの……素敵でしょ!?」

海未「はあ……」

ことり「このロマンわかってくれないかなぁ」


20: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:53:38.03 ID:F1lBdFVG

海未「では間を取ってロクヨンガールズでは?」

ことり「ひと昔前のゲームみたい……じゃなくて、それもダメ~」

海未「ちゃんとでこぼこの割合の方が多いじゃないですか」

ことり「そうだけどぉ」

海未「いっそのことハチニーガールズ、キュウイチガールズでも」

ことり「私たちそんなにでこぼこだって考えてるってこと?」

海未「いえ、ちゃんと考えた上での発言ではありませんし」

ことり「そんな……私はこんなに真剣に悩んでるのに、海未ちゃんはさっぱりだなんて……」

海未「そこまでショック受ける話ですか?」

ことり「方向性の違いでコンビは今日をもって解散です!」

海未「最初から結成されていませんよ?」

ことり「そうだね」

海未「何なんですか散々こだわっておきながら簡単に納得しないでくださいよまったくもう。……ふふっ」

ことり「えへへっ」

海未「中身のない話ですよ本当。ふふふっ」


21: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:55:48.70 ID:F1lBdFVG

―――


海未「では今日は弓道部に行ってきますね」

ことり「行ってらっしゃぁい」



「なんか海未ちゃん見送るの様になってるよねー」

ことり「旦那様を見送る新妻さんの心構えはバッチリなのです!」

「あははっ。二人ってタイプ違うけどいつも一緒にいるよねー」

「ふしぎー」

ことり「あっ、それはね、7:3の黄金比が秘訣なの」

「黄金比?」

「どういうことー?」

ことり「えっとねぇ~」


22: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 18:57:19.21 ID:F1lBdFVG

「……へー! それででこぼことそっくりが7:3なんだ」

ことり「そうなのっ。私たちにぴったりでしょ?」

「でもことりちゃんと海未ちゃんて割と似てるとこあるんじゃない?」

「同じスクールアイドルグループだし、二人ともダンス得意って感じで!」

ことり「あ、でも私元々運動は苦手で、走るのとかも……」

「そうなの? 知らなかったー」

「幼馴染みで同じユニットってだけでそっくりって感じちゃうや」

「言うなれば0:10みたいな」

「それな」

「でも恋バナとか南さん付き合ってくれるけど園田さんは凄い苦手だよねー」

「そうそう! キャラだけならむしろ10:0って感じ!」

「わかるー」

ことり(うーん……海未ちゃん相手の時は7:3の黄金比って意地張ってたけど)

ことり(ホントは違うのかなぁ……)


23: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:01:01.31 ID:F1lBdFVG

―――


海未(……ふう。ようやく部屋の大掃除に終わりが見えてきました)

海未(一度重い腰を上げると想定以上に本気出してしまうのは何故でしょう。大掃除の怪です)

海未(残るは……おや? アルバムじゃないですか、懐かしい)

海未(せっかくですし少し見てみましょう)

海未(……ふふっ、懐かしい。幼い頃の写真がたくさんあります)

海未(あ、穂乃果がいます。こっちにはことりも。一緒に映ってる写真も多いですね)

海未(こういうのは一度見始めると時間を取られるとわかっていますけど、つい手が……)


24: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:02:44.56 ID:F1lBdFVG

海未(……おや?)

海未(この写真の私、ことりと同じ服を着ています。偶然でしょうか)

海未(私がこのような可愛らしい服を好むとは思えませんけど……)

海未(ああ、ことりに借りてお揃いにして貰ったんです。おぼろげながら思い出しました)

海未(こう見ると、好み一つ取っても私たちは正反対な部分が目立ちますね)

海未(やはり例の割合については今一度話し合うべきでは……)

海未(いやいやいや! 思考が毒されています。気にすることではないでしょうに)

海未(……あ、でもこっちでも同じ格好を……あ、こっちはここが一緒……)


25: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:04:01.03 ID:F1lBdFVG

海未(意識して振り返ると、何かと正反対だったり一緒だったりするポイントがわかるものです)

海未(ことりは数えるものではないと言ってましたけど、ちょっとしたサンプルが取れるかも)

海未(言いつけを破るのは悪いですけど、おおよそを調べるくらいなら……)

海未(……………………)

海未(……ふうむ?)

海未(ううん…………まったく…………嫌ですね)

海未(理屈の無い感覚的な話だというのに納得してしまいそうです)

海未(……黄金比、ですか)

海未「ふふふふっ……」


26: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:06:32.69 ID:F1lBdFVG

―――


ことり「……」

海未「ことり」

ことり「……あっ。なぁに?」

海未「どうかしました? 考え事ですか?」

ことり「んー……考え直し中?」

海未「?」

ことり「んーん、なんでもないよ」

海未「ならいいのですが」


27: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:07:51.57 ID:F1lBdFVG

海未「そう言えば、最近よく話題にしてたことですけど」

ことり「どの話題?」

海未「7:3です」

ことり「あ~……うん」

海未「ことりの主張、受け入れてもいいですよ」

ことり「えぇぇ~!?」

海未「え、何ですかその反応? せっかく同意を示したというのに」

ことり「このタイミングで? って感じなんだもん」

海未「???」

ことり「やっぱりちぐはぐな割合が多いんだなぁ。ふふふっ」


28: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:10:13.28 ID:F1lBdFVG

海未「……7:3ではないのかもしれない、ですか」

ことり「人によって捉え方が違うんだなぁって」

海未「確かに。個々人によって色々と違いがあるのが普通ですね」

ことり「私たちのことをどこまで知ってるか、とか」

海未「真逆な部分しか知らなければ真逆な二人と捉えるでしょうし、逆もまたしかりです」

ことり「一つ違いがあっても、その違いをどのくらい違うって感じるのか、とか」

海未「感覚の差、価値観の違いというものはあって当然ですから」

ことり「そもそも前に話したように、どのくらい共通点があればそっくりって言えるのか私だってわからないもん」

海未「線引きもまた人それぞれでしょう」

ことり「そう思ったら色々と考えが変わってきたの」

ことり「7:3は黄金比じゃないかもしれないし、私たちは7:3じゃないのかもしれない、って」


29: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:12:03.96 ID:F1lBdFVG

海未「ことりは何故、7:3だと感じたのですか?」

ことり「そうだね……うん……」

ことり「普通に考えたら、私たちって全然違うタイプの二人なんだと思う」

ことり「例えば学校とかって似たような子たちで集まるでしょ?」

ことり「そういう話で言ったら、私と海未ちゃんは同じグループにいなさそうだよね」

海未「ですね。同じグループ付き合いしているのが意外だと言われることもあります」

ことり「けどさ、私たちは全然違うって言い切ったら……寂しくない?」

海未「そうですね……」

ことり「確かに私と海未ちゃんは違うところだらけ。でも、同じところもあるって私たちはわかってる」

ことり「一つ二つじゃない。ちゃんと、たくさん」

ことり「全部合わせたら、7:3くらいだったらいいな、って思ったの」

ことり「そう、だから……7:3って感じたんじゃなくて、そう言いたかった……の、かな」


30: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:17:39.70 ID:F1lBdFVG

海未「……部屋の掃除をしていた際、アルバムを見つけまして」

海未「過去を懐かしむ側ら、一緒に写っていたことりとの相違点と相似点をついでにカウントしてみたんです」

ことり「あー、数えたらダメって言ったのにぃ」

海未「すみません。サンプルの数が多すぎて結局統計は取れませんでしたけど」

海未「で、色々と振り返って納得できたんですよ」

ことり「なにを?」

海未「7:3の配分でもおかしくないかな、と」

ことり「……ホントに? 私の言ったことに引っ張られたんじゃなくて?」

海未「私自身の素直な気持ちですよ」

ことり「根拠は?」

海未「ありません。印象です」

ことり「なぁんだ。……ふふっ」


31: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:19:51.84 ID:F1lBdFVG

海未「改めて考えてみても、私がことりと似ているとはまるで思いません」

海未「ことりのような可愛らしさを自分自身には見出せませんし、私の苦手なものがことりは平気ですし」

ことり「海未ちゃんは色々と過敏なんだよ」

海未「その点の議論はまた後日に回します」

海未「まあでも、案外見つかるものですよ。そっくりな部分」

ことり「そうかな。私はちょっと自信なくなってきちゃったけど」

海未「ちょっと自信がなかったりするところとか、私はそっくりだと思います」

ことり「……あぁー……」

海未「一方で、自分の役割には責任をもって臨むところとか。こんな珍妙な話題に本気出して考えるところも」

ことり「その言い方は酷いよ?」

海未「あとはそう……目線の高さが一緒、でしたっけ?」

ことり「ん。それ、覚えてなくてよかったのに。恥ずかしいなぁもぅ……」

海未「ふふ、すみません」


32: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:20:59.32 ID:F1lBdFVG

海未「配分がどのように映るかは、捉え方に応じて変化すると思います」

海未「先程7:3と言いましたけど、見方によっては6:4にも8:2にもなるでしょう」

ことり「0:10や10:0も?」

海未「ええ。何もおかしくありません」

海未「比率は好きに捉えていいんです。大事なのは、そのバランスをどう感じているか、だと思います」

ことり「どう感じるか……」

海未「その答えが、黄金比、という言葉だと私は思っていますよ」


33: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:23:17.53 ID:F1lBdFVG

海未「この話題を挙げた当初、ことりは私たちのバランスが絶妙だと言っていましたね」

ことり「うん。正反対な部分が目立つのに、こんなに相性良いって不思議だなって思ったから」

海未「私もアルバム越しに振り返ってみて、本当に不思議な組み合わせだと思いました」

海未「普通なら一緒にいなかったくらいにでこぼこ。なのにずっと一緒にいるのが自然に思えるくらい心地良い」

海未「色々と違うけれど確かにそっくりで、噛み合わないようで互いに支え合う」

海未「文句なんて何一つない、これ以上ないと思える、最高の関係を表す比率」

海未「まるで言うなれば……黄金比みたい、と」

ことり「……」

海未「アルバムを通じて得たのは、そんな感想です」


34: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:24:21.31 ID:F1lBdFVG

ことり「……なんか」

海未「はい」

ことり「クサイね。作詞っていうか、ポエムみたい」

海未「い、言わないでください。自覚していますし、頑張って思いを伝えようと努力したのですから……」

ことり「わかってるよ。ふふっ……」

ことり「……うん。そっか」

ことり「色々感じ方があって当たり前だし、どんな風に見てもいい」

ことり「大切なのは、私たちの関係を私たちは前向きに感じている、ってことなのかな」

海未「ええ。人の見方は千差万別、違いがあって当然です」

ことり「でも私の見てるものと海未ちゃんが見てるものは一緒なんだね」

海未「それもまた当然ですよ。だってほら……見てわかるでしょう?」

ことり「うん。文字通り、目線の高さがね……うふふっ」


35: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:26:22.84 ID:F1lBdFVG

―――


ことり「海未ちゃん知ってた?」

海未「何をですか?」

ことり「ちょっと前からみんなで私たちのことでこぼことかそっくりとか言い合ってたんだって」

海未「ああ、私たち自身でよく話題に挙げていたので伝染したわけですか」

ことり「最近気にしなくなったねって言われちゃった」

海未「結論が出ましたから」

ことり「ね。7:3の黄金比だもん」


36: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:29:08.84 ID:F1lBdFVG

海未「ことりはやっぱり7:3のバランスだと思っていますか?」

ことり「そうだよ。え、海未ちゃん違うの!?」

海未「別の配分でも可能性感じられなくもないかなあと思いつきまして」

ことり「どんなバランス!?」

海未「……言わないでおきます。言ったら怒られそうですから」

ことり「むぅ~! ……ま、いっか」

海未「おや、追求しないんですか」

ことり「だって色んな見方があるのが普通だもん」

海未「ですね」

ことり「今日は偶然でこぼこの方が出ただけ」

海未「明日はそっくりの目が出るかもしれません」

ことり「うん。どっちが出ても、私と海未ちゃんの関係は黄金比だけどねっ!」



おわり


37: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:29:56.75 ID:F1lBdFVG

終了です
読んで頂けた方ありがとうございました


38: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:37:29.82 ID:h4TEgNzH

こういうのいいね


39: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 19:46:46.35 ID:aGHQwz4x


脳内再生余裕でした


40: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 21:54:41.22 ID:aqwywDCu


いいな


41: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/18(日) 22:21:53.38 ID:tLQERrt2

二人とも可愛い
ことりちゃんが割と普段よりもフランクな感じなのが海未ちゃん相手の特別な
接し方って感じでいいね


42: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/19(月) 00:12:24.55 ID:wZ9Vgoel

なんかよく分かんないけどここ最近のSSで一番刺さった
良かった


43: 名無しで叶える物語@\(^o^)/ 2017/06/19(月) 10:31:26.98 ID:c4c9m02X

よかった
うまく言えないけどよかった


引用元: ・http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1497777918/

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この記事へのコメント

  1. 名無しのラブライバー:2017/06/20(火) 19:39:53

    やっぱりことうみなんだよちゅんなぁ…


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